科目名[英文名]
電力工学   [Power Engineering]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 023725
責任教員 [ローマ字表記]
鄧 明聡   [DENG Mingcong]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
 本講義は、電気エネルギーに関して、発電・変電・送配電・電力系統の観点から総合的に学ぶことを目的とする。また、この講義は、電気主任技術者の資格取得のための対象科目ともなっている。授業内容によって、エネルギー、環境問題という大きな枠組みの中で、火力・原子力・水力・新エネルギーなどの発電工学、変電工学および電力系統・送配電工学について体系的に学び、基本的なしくみと基礎理論を修得することによって、より高度な技術に取り組んでいけるための基盤作りの役割を果たしたいと考えている。なお、本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は企業の研究開発に携わっており、授業では、企業における実例での課題などを題材とした議論などを行います。
到達基準
本講義の目標は下記の通りである。

1.電力エネルギーの得失、環境問題についての説明;
2.電力系統の安定度・電圧・周波数などの品質について基本的な説明;
3.火力・原子力・水力・新エネルギーなどの発電技術について基本的な説明;
4.変電・送電・配電などの電力流通設備について基本的な説明。
授業内容
第1回 概要説明、電力とエネルギー・環境問題について
第2回 電力系統の基本構成、電圧・周波数制御、安定度と電力自由化について
第3回 火力発電について:基本原理、熱力学の基礎、水蒸気の一般特性など
第4回 火力発電について:熱の機械エネルギーへの変換、環境対策など
第5回 燃料電池発電について
第6回 地熱発電と太陽光発電について
第7回 原子力発電について:基本原理、原子炉の構成要素、原子力発電の種類、安全設計など
第8回 電力システムのモデル化について
第9回 水力発電について:基本的な仕組み、水力学の基礎、設備概要など
第10回 変電について:基本的な仕組み、機器構成、保護機器など
第11回 送電について(1):送電方式、送電線路の構成など
第12回 送電について(2):雷事故防護対策、気象対策、ケーブルなど
第13回 配電について:配電方式、配電線路の電気的特性など
第14回 その他の新エネルギーについて:バイオマスエネルギー、風力発電、半導体発電など
第15回 総括(期末試験に備えて演習を行う)
    試験実施期間に期末試験を行う 
履修条件・関連項目
特になし。
テキスト・教科書
江間敏他著「電力工学」(コロナ社)
参考書
鄧他著「MATLABによるシステムプログラミング」(コロナ社)
成績評価の方法
レポート:30%, 小テスト:30%,期末試験:30%,参加度:10%
オンライン教育における成績評価方法は、すべての出席を前提とし、双方向性を利用した学習意欲、小テストおよび課題、オンラインテスト等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学習時間に相当する学習効果が認められる場合に単位を付与します。評価の割合は以下の通りてです。平常点 10%、小テスト30%、課題 30%およびオンラインテスト 30%で評価します。総合評価により以下の 基準で単位を付与します。S: 90 点以上、A:80 点以上 90 点未満、B:70 点以上 80 点未満、C:60 点以上 70 点未満。
教員から一言
この科目の履修によって、電力エネルギー問題・環境問題から電力系統・電気設備に至るまで幅広い視野を養い、また、新エネルギーをはじめ様々な新しい知識も学び、電気電子技術者としてステップアップするための基盤固めの一環になると思っている。授業に出席して、自ら問題意識をもって積極的に討論等に参加することを希望する。
キーワード
電力、エネルギー、火力発電、原子力発電、水力発電、燃料電池発電、地熱発電、太陽光発電、変電、送電、配電、電力系統
オフィスアワー
質問は、主として、授業中および授業終了後に適宜受け付ける。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/05/07 10:18:37