科目名[英文名]
生態系保全学Ⅰ   [Ecosystem Conservation Ⅰ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 05ec0109
責任教員 [ローマ字表記]
鈴木 馨, 金子 弥生   [SUZUKI Kaoru, KANEKO Yayoi]
所属 農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター 研究室 FSセンタープレハブ  メールアドレス

概要
本科目は、自然環境保全学プログラムの専門科目である。

鈴木馨:
自然環境保全活動における野生動物救護の位置づけ、野生動物のリハビリテーションと福祉、個体取り扱いの知識と技術、動物の体のしくみと人獣共通感染病、野生動物医学の研究方法などについて理解する。動物の専門を前提にせず、広い分野・異分野からの受講を念頭に進める。

金子弥生:
特に野生哺乳類の形態や行動、社会的構造、個体群についての基本的な用語、概念を理解し、生息地との関わりについての知識を深める。その知識を基にした保全問題の解説を行う。保全関連内容についてはグループディスカッションを行う。
到達基準
鈴木馨:
①個体を直接の対象とする野生動物保護活動を説明できる。
②動物福祉を正しく説明できる。
③動物にかかわる公衆衛生と個体取り扱いの技術を説明できる。

金子弥生:
本講義では、国内外の野生動物保護の取組みについて知ることで、環境問題において動物を見つめる力を養い、自ら考え、問題意識を持つことを目標とする。特に野生哺乳類の形態や生態についての概念を理解し、生息地との関わりについての知識を深める。グループディスカッションにより、保全問題について自分の考えを整理して他者にわかりやすく説明する能力を身につける。

本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
鈴木馨:
①授業概要(履修希望者は必ず出席すること)

※下記②〜⑧については適宜項目を選択して実施する。
②野生動物医学
③野生動物救護
④野生動物の治療とリハビリテーション
⑤動物福祉
⑥教育普及活動
⑦高等動物の生体機構
⑧人獣共通感染病

⑨学外施設見学(5月中旬〜6月上旬の土曜日1日を予定、横浜市立よこはま動物園および横浜市繁殖センター、詳細は最初の授業で指示する)

金子弥生:
第1回:野生動物の価値、日本の野生哺乳類、保全上の課題
第2回:生活史に影響する環境要因
第3回:生物間相互作用と保全 ①外来種問題 
第4回:生物間相互作用と保全 ②新しい個体群の設置と生息地復元 
第5回:保護のプライオリティー:IUCN,RDB 
第6-7回:ヒューマン ディメンジョン

履修条件・関連項目
授業時間30時間に加え、参考書や文献を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。

鈴木馨:
特別な履修条件はない。特定領域の専門知識を前提とはしない。

テキスト・教科書
鈴木馨:
なし。文献の紹介は行う。

金子弥生:
「哺乳類の生態学」 土肥昭夫・岩本俊孝・三浦慎悟・池田啓共著(東京大学出版会)
「哺乳類の生物学5 生態」 高槻成紀著(東京大学出版会)
「保全生物学のすすめ 生物多様性保全のためのニューサイエンス」 リチャード・プリマック・小堀洋美共著(文一総合出版)
参考書
鈴木馨:
野生動物学概論(朝倉書店)、野生動物救護ハンドブック(文永堂)、野鳥の医学(どうぶつ社)、野生動物のレスキューマニュアル(文永堂)、動物福祉の現在(農林統計出版)。ただし必要に応じて図書館などで活用すればよい。

金子弥生:
授業中に適宜資料を配布する。
成績評価の方法
鈴木馨:
レポート8割、平常点2割の比率で点数化し、成績評価を行う。一部集中で実施する(学外施設見学、5月中旬〜6月上旬の土曜日1日を予定、横浜市立よこはま動物園および横浜市繁殖センター)。原則全回出席すること。

金子弥生:
出席2/3以上を条件とし、レポート(50点)、グループディスカッション(50点)の合計点が60点以上のものを合格とする.
教員から一言
鈴木馨:
日程等可能であれば、他コース等の学生の履修も歓迎する。
キーワード
鈴木馨:野生動物医学、動物福祉、研究技術  金子弥生:野生動物の価値、自然保護、環境倫理、ヒューマン ディメンジョン
オフィスアワー
鈴木馨:メール予約制(送信件名に専攻名等・氏名を明記)
備考1
鈴木馨:
授業の項目および内容は一部変更になることがある。
備考2
鈴木馨:
学外施設見学として、動物園の非公開エリア(動物病院、保護増殖施設など)を見学する予定である。この見学は集中実施(日帰り、5月中旬〜6月上旬の土曜日1日を予定、横浜市立よこはま動物園および横浜市繁殖センター)、現地集合・現地解散、入園料・交通費等は自己負担とする。
【新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。】
参照ホームページ
鈴木馨 http://web.tuat.ac.jp/~fswild/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/05/18 10:45:41