科目名[英文名] | |||||
自然環境資源学特論Ⅹ [Special Lecture on Environmental Science and Natural ResourcesⅩ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 1~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 05ec0124 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
崔 東寿, 馬 桓玉, 大塚 芳嵩, 平田 遼 [CHOI Dongsu] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
自然環境保全学における基礎的および応用的な研究から知見を得るため,学外の3名の研究者による特別講義を行います.本科目は,自然環境資源コースの専門科目に位置づけられています.本年度は,(1)Ma Hwan-Ok氏,(2)大塚芳嵩氏、(3)平田 遼氏による講義を行います. (1)については,社会と天然資源管理の関係を探ることにより、複雑な天然資源問題の社会的側面を理解することを目的としています. (2)については,緑と健康に関する基礎的な知識と研究方法論について学び、緑と健康との関係性についての課題発見能力および課題解決能力を習得してもらうことを目的とします. (3)については、自然災害が発生したときの情報の流れ、行政機関内での役割分担について具体的な事例を示して、災害対策がどのように実行されるかを理解することを目的とします。 |
到達基準 |
(1)生物多様性を理解・把握するための多様なアプローチ方法を学び,自分の関心のある材料について,それらの手法を取り入れた研究計画を立案できるようになる. (2)自らが専門とする学術的知見を地域社会のなかで活用することに関心を持ち,実践的なアイディアについて想像できるようになる. 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照して下さい. URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
第1回 ガイダンス,授業全体の説明 (1)Ma Hwan-Ok (講義は基本英語(+日本語)で実施します。) 第1回国連のSDGsと天然資源管理の問題の紹介 1)2030年の持続可能な開発目標と持続可能な天然資源管理の紹介 2)天然資源管理の社会的、環境的、経済的側面 3)天然資源の政治経済と政治生態学 第2回共通プール天然資源の管理へのパラダイムと理論的アプローチ 1)「コモンズの悲劇」モデル 2)集団行動の論理と意思決定の取り決め 第3回天然資源ガバナンス 1)ガバナンスと土地保有権 2)対立と論争 3)無料、事前、およびインフォームドコンセントの原則(FPIC) 第4回FPICの原則の実践 1)FPICの原則のグループプラクティス 2)天然資源管理の利害関係者 第5回天然資源管理アプローチ 1)共同管理-コミュニティベースの管理- 2)社会生態学的生産ランドスケープアプローチ 第6回森林資源管理の持続可能性の評価 1)持続可能性の原則、基準、指標 2)森林認証 3)天然資源管理のセーフガード 第7回天然資源管理と結論における社会的および環境的保護 1)選ばれた2つの国際機関のセーフガードの分析に関する学生プレゼンテーション(例:地球環境ファシリティ、グリーン気候基金、UNDP、世界銀行、ADB) 2)結論 (2)大塚芳嵩 (非同期型オンライン配信講義+レポート3つ) 第8回 ガイダンスおよび都市の緑と健康の研究に関する概論 1)講義全体の流れと学習?的についてのガイダンス 2)緑と健康に関する歴史に関する概論、現状と課題についての概論 第9回 緑と健康に関する科学的エビデンスとその研究?法 1)研究方法論とエビデンス・レベルについての概論 2)最新の研究成果についてのレビュー 第10回 現代社会における緑および健康に関する課題・事例紹介 1)現代社会における健康に関する課題とその事例紹介 2)現代社会における緑に関する課題とその事例紹介 第11回 課題レポート作成期間 〜緑で地域の?活の質を上げるには?〜 ・(課題レポート作成時間に割り当て) (3) 平田 遼 第12回 災害対策基本法とそのほかの関連法令 第13回 災害対策の全体像 第14回 災害時の対応(官邸を中心とした情報収集、対応体制)、警察、消防、自衛隊、気象庁の災害対応 第15回 土砂災害への対応(TEC-FORCE、災害関連事業など) |
履修条件・関連項目 |
専門科目に区分される選択科目です.授業時間30時間に加え,配布した講義資料や参考書を参照し,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行って下さい. |
テキスト・教科書 |
講義資料を配布します. |
参考書 |
第1-7回 1)Moran, E. F. 2010. Environmental Social Science. Human-Environment Interactions and Sustainability. Wiley-Blackwell, West Sussex. 2)Bromley, D. 1992. Making the Commons Work: Theory, Practice, and Policy. ICS Press, San Francisco. Ostrom, E. 1990. Governing the Commons: The Evolution of Institutions for Collective Action. Cambridge University Press, Cambridge. 3)Mitchell, B. 2002. Resource and Environmental Management (second edition). Prentice Hall, Singapore. 4)Society and Natural Resources [Taylor & Francis] 5)Unasylva [FAO] 6)Tropical Forest Updates [ITTO] 8-11回 1)命の格差は止められるか イチローカワチ 2)長生きできるまち 近藤克則 3)公園の誕生 小野良平 4)東京の緑をつくった偉人たち 東京都公園協会 5)しあわせをよぶ園芸社会学 ダイアン・レルフ編 |
成績評価の方法 |
(1)50点満点、(2)及び(3)を各々25点満点で評価し,合計100点満点とします. (1)第1-7回 (1-1)1回目、3回目、4回目の講義(それぞれ20%)で要求される3つの短い論文の発表で評価する。3つの短い論文が最終成績の60%を構成します。 A4用紙で1ページ(1ページのみ)に記述する必要があります (1-2)個別プレゼンテーション プレゼンテーションは最終成績の25%を占めます。 プレゼンテーションは、コンテンツ(20%)、転宅力(10%)、コメントと質問(10%)で評価す津 (2)第8-11回 事前レポート(30%):A4用紙2ページ分まで →ソーシャルキャピタル(社会関係資本)とは何か、指定文献(内閣府の資料)の ”1.ソーシャル・キャピタルとは”における内容を熟読して内容をまとめる ※ソーシャルキャピタルは講義において出てくる重要用語です。 ・課題レポート(70%):A4用紙4ページ分まで →自身の身近(実家・自宅・大学周辺など)における自然環境資源とソーシャルキャピタルとの 関りについてレポートする |
教員から一言 |
キーワード |
SDGs、持続可能な天然資源の管理、都市の緑と健康、環境正義, 資源分配方法, TEC-FORCE、災害対策基本法 |
オフィスアワー |
担当教員に問い合わせて下さい. |
備考1 |
【新型コロナウイルス感染拡大の影響によるシラバスの変更については、本科目のクラスルームから確認してください。】 クラスルームコード:qd3iasv 授業内容(日程含む)、課題や発表方法、成績評価方法等については、Google Classroom から案内します。 ご確認ください。 |
備考2 |
参照ホームページ |
http://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/shuppan/kenpou/60/60-31-36.pdf https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/75/5/75_12-0480/_article/-char/ja https://www.jstage.jst.go.jp/article/seitai/66/1/66_247/_pdf |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2020/09/10 13:28:36 |