科目名[英文名]
応用生命化学特論Ⅵ   [Special Lecture on Applied Biological Chemistry Ⅵ]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 2学期 
授業形態 2学期  時間割番号 05lc0112
責任教員 [ローマ字表記]
北野 克和, 舘川 宏之, 矢追 克郎, 殿塚 隆史   [KITANO Yoshikazu, TACHIKAWA Hiroyuki, YAOI Katsurou, TONOZUKA Takashi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
【カリキュラムにおける位置づけ】
本講義は、応用生命化学分野に関するさまざまなトピックスについて論ずるものである。

【概要】
本講義は、舘川宏之先生(東京大学)と矢追克郎先生(産業技術総合研究所)が担当する。

舘川先生担当分
生物は膜を巧みに利用して生命を維持している。細胞は外界と細胞膜によって仕切られ、オルガネラはオルガネラ膜によって囲われている。これら生体膜は、それぞれ特徴的な形態や、適切な大きさになるように形成されており、膜の形態形成異常は、高等動物では疾患の原因にもなる。本講義では、生体膜の形態形成の分子機構について学ぶ。また、酵母遺伝学の研究が、生体膜形成を含めた様々な生命現象の解明に役立ってきているので、それについても学ぶ。

矢追先生担当分
「酵素」は、常温常圧で反応が行われる「環境に低負荷な生体触媒」として、様々な分野で産業利用されている。産業用の酵素は主に微生物によって生産されており、その開発には新規有用微生物の探索、酵素の生化学的性状解析や立体構造解析、酵素の活性、基質特異性、安定性などの機能改変、微生物による酵素の大量生産技術、など様々な技術が必要である。本講義では、これらの各技術開発の概要や、実際の研究事例の紹介などを行う。
到達基準
舘川先生担当分
・生物が膜構造をどのように形成し利用しているのかおおよそのところを理解する。
・酵母を用いた研究の重要性を理解していて説明できる。

矢追先生担当分
・産業用の酵素の開発技術について理解する。
・新規有用微生物の探索等について研究事例を通して理解する。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:(A)、(D)
履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
舘川先生担当分(開講予定日:2020年9月28日)
1) 酵母をモデル系として用いた真核細胞研究の重要性
2) オルガネラの形態形成とコンタクトサイト
3) メンブレントラフィックについて
4) 酵母の細胞分化の研究

矢追先生担当分(開講予定日:2020年9月17日)
1) 産業用の酵素について
2) 酵素の解析技術について
3) 新規有用微生物の探索
4) 実際の研究事例

履修条件・関連項目
専門科目に区分される選択科目である。
授業時間15時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。
テキスト・教科書
講義中に配布した資料を、適宜用いる。
参考書
必要な場合は随時紹介する。
成績評価の方法
講義への取り組み(30%)、レポート(70%)
教員から一言
キーワード
産業用酵素、微生物、酵素の機能改変
オフィスアワー
講義終了後に対応する。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/04/20 13:22:32