科目名[英文名]
ソフトマター物理工学   [Soft Matter Physics]
区分 前期課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 1060407
責任教員 [ローマ字表記]
村山 能宏   [MURAYAMA Yoshihiro]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
ソフトマター物理学は,高分子やコロイド,液晶,生体物質等に関する諸現象を扱う学問分野です。これらの系では,典型的な物理的特性がum以下またはmm以下の長さスケールで特徴付けられ,外部からの刺激に対する応答や緩和に“遅いダイナミクス”が現れます。本講義では,ソフトマターに関する諸現象を取り扱うために必要となる基本的な考え方及び数理的手法を学びます。
到達基準
1.ソフトマター物理の考え方及び関連する数理的手法を理解できる。
2.ソフトマター物理の考え方及び数理的手法を用いて,身の回りの物理現象を理解し,説明できる。

履修案内のカリキュラムマップを参照して下さい。
授業内容
1.イントロ:ソフトマターとは
2.ブラウン運動とランジュバン方程式
3.ブラウン粒子の揺らぎ
4.拡散方程式
5.揺らぎと相関
6.動的光散乱
7.前半のまとめ
8.高分子鎖のモデル
9.高分子鎖の統計力学
10.排除体積効果と実在鎖
11.浸透圧
12.相分離
13.相分離の機構
14.コロイド粒子間の相互作用
15.後半のまとめ
履修条件・関連項目
授業時間30 時間に加え,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
特に指定しない
参考書
○「非平衡系のダイナミクス入門」,早川禮之助 他著,培風館
○臨時別冊数理科学「高分子物理の基礎」,川勝年洋 著,サイエンス社
○「高分子の物理」,G.R. ストローブル 著,深尾浩次 他訳,Springer
○「高分子の物理学」,ド・ジャン 著,吉岡書店
○「熱力学=現代的な視点から」,田崎晴明 著,培風館
○「熱力学・統計力学」,原島鮮 著,培風館
○「ソフトマター入門」,イアンW. ハムレー著,好村滋行 他訳,Springer
○「ソフトマター物理学」,ウイッテン/ピンカス著,好村,福田 訳,吉岡書店
○「ソフトマター物理学入門」,土井正男著,岩波書店
成績評価の方法
毎回の課題 50%+中間及び期末課題 50%
教員から一言
キーワード
オフィスアワー
メールにて受付。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/05/20 15:51:47