科目名[英文名]
博物館資料保存論   [Theory of Preventive Conservation]
区分 博物館科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 2学期 
授業形態 2学期  時間割番号 W0205
責任教員 [ローマ字表記]
齊藤 有里加, 松島 朝秀   [SAITO Yurika, MATSUSHIMA Tomohide]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
近年の博物館の傾向として、新築又は改築するとともにその施設が近代化し、収蔵品の保存・調査に関する設備が整備されている。よって、科学的知識を持った学芸員(保存担当学芸員)が必要とされつつあることをふまえ、学際領域である保存科学を基本として講義する。本科目は、本学の博物館学内実習と相互補完性が高い講義とする。
到達基準
博物館における資料保存及びその保存・展示環境及び収蔵環境を科学的に捉え、資料を良好な状態で保存していくための知識を習得することを通じて資料の保存に関する基礎的能力を養う。
授業内容
第1回 講義 文化財関連法令 文化財保護関係法令と博物館法について学ぶ。
第2回 講義 文化財の定義 芸術・美術・文化財・文化資源の定義と認識について学ぶ。
第3回 講義 文化財資料論Ⅰ 文化財資料への温度の影響とコントロールについて学ぶ。
第4回 講義 文化財資料論Ⅱ 文化財資料への湿度の影響とコントロールについて学ぶ。
第5回 講義 文化財資料論Ⅲ 文化財資料への光の影響とコントロールについて学ぶ。
第6回 講義 文化財資料論Ⅳ 文化財資料への大気汚染の影響とコントロールについて学ぶ。
第7回 講義 文化財資料論Ⅴ 文化財資料への生物の影響とコントロールについて学ぶ。
第8回 講義 防災対策 文化財資料に関する防災対策について学ぶ。
第9回 講義 文化財資料の科学的調査の実際Ⅰ 文化財資料の科学的調査について具体例を紹介する。
第10回 講義 文化財資料の科学的調査の実際Ⅱ 文化財資料の科学的調査について具体例を紹介する。
第11回 講義 文化財資料の修復の実際Ⅰ 文化財資料の修復について具体例を紹介する。
第12回 講義・演習 文化財資料の修復の実際Ⅱ 文化財資料の修復について具体例を紹介する。
第13回 講義 文化財資料の梱包と輸送 文化財資料の梱包や輸送に関して、その原理と技術について学ぶ。
第14回 講義 地域資源の保存と活用Ⅰ(ケーススタディ)地域資源の保存について具体例を紹介するとともに、その活用法について学ぶ。
第15回 講義 地域資源の保存と活用Ⅱ(ケーススタディ)地域資源の保存について具体例を紹介するとともに、その活用法について学ぶ。
履修条件・関連項目
学芸員資格取得希望者
テキスト・教科書
特に無し
参考書
文化財科学の事典 (新装版) 大型本 ? 2018/8/1 朝倉書店
馬淵 久夫 (編集), 杉下 龍一郎 (編集), 三輪 嘉六 (編集), 沢田 正昭 (編集), 三浦 定俊 (編集)
成績評価の方法
持ち込み不可の試験
教員から一言
博物館資料を継承するための様々な手法についてケーススタディを紹介しつつ学びます。
キーワード
保存科学 文化財保存学 保存環境
オフィスアワー
講義終了時
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/02/22 12:33:58