科目名[英文名]
基盤薬理学   [Veterinary Fundamental Pharmacology]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01VN3122
責任教員 [ローマ字表記]
佐々木 一昭, 臼井 達哉   [SASAKI Kazuaki, USUI Tatsuya]
所属 農学部 研究室 獣医薬理学  メールアドレス

概要
「薬」という字は草を食べたら楽になった、という文字の由来があるそうです。そうすると草を食べたら古くなったのが「苦」の語源かも知れません。つまり薬には動物の体内環境をよくする作用があり、同時に与えすぎれば悪くする作用があります。獣医薬理学は大別すると薬効薬理学、動態薬理学、毒性薬理学になります。この「基盤薬理学」では、これら3つの分野の基礎を学び、獣医師として大切な動物への薬の使い方の基礎を学習します。
到達基準
・薬が作用を表す基本的なしくみと薬理作用の強さに関する基礎知識を理解できる。
・薬の体内での運命に関する基礎知識を薬物動態の動物種差を含めて理解できる。
・獣医師が対象とする各疾患の代表的治療薬についてその作用、作用機序、副作用、薬物動態について理解し、説明できる。

・本科目のディプロマポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
順番は変わる可能性あります

1.薬理学総論
2.末梢神経系作用薬①      
   受容体の概念、コリン作動性神経薬とムスカリン拮抗薬

3.末梢神経作用薬②      
交感神経作動薬と交感神経遮断薬、自律神経節作用薬と筋弛緩薬、神経節遮断薬
 
4.オータコイドおよび抗炎症薬①  
  ヒスタミンとその拮抗薬、セロトニンとその拮抗薬、キニン類、エイコサノイド

5.オータコイドおよび抗炎症薬②  
   炎症とその媒介物質、ステロイド系抗炎症薬

6.局所麻酔薬および吸入麻酔薬 

7.注射麻酔薬および鎮静・催眠薬 

8.痙攣・抗痙攣薬およびオピオイド鎮痛薬 

9.薬物動態学の基礎  ①      
  
10.薬物動態学の基礎  ②      

11.利尿薬①   

12.利尿薬② 

13.循環器薬① 強心薬・血管拡張薬

14.循環器薬② 抗不整脈薬   

15.まとめ 

テストは中間試験と期末試験の2回に分ける方針ですが、状況によって変わるかもしれないので、詳しくは連絡します。
履修条件・関連項目
高校の数学、化学、物理、さらに解剖、生理、生化学の平均的な習熟度。獣医解剖学、生理学、生化学の知識が必要。また、教科書の関連ページを参考に本学の標準時間数に準ずる予習・復習を行うことが重要である。
テキスト・教科書
獣医薬理学(日本比較薬理学・毒性学会 編)
参考書
新編家畜薬理学(吐山豊秋著)
Johns, Veterinary Pharmacology and Therapeutics.
Goodman & Gilman, The Pharmacological Basis and Therapuetics.
成績評価の方法
授業参加度と試験結果を加味して総合的に評価する。
教員から一言
丸暗記だけでは単位取得は無理。丸暗記だけでは単位取得は無理。社会に出て自分で薬理学を学べる基礎を習得しているか否かが問題である。
キーワード
薬と毒,体内動態,生物反応の数値化,薬力学,葉酸代謝と毒性発現
オフィスアワー
オフィスアワーについて:e-mailで連絡を取ること 佐々木:skazuaki@cc.tuat.ac.jp
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/02/17 9:03:59