科目名[英文名] | |||||
現代農業論 [Modern Agricultuare] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01ag3001 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
観山 恵理子, 野見山 敏雄, 中川 一郎 [MIYAMA Eriko, NOMIYAMA Toshio] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
WTO(世界貿易機構)体制下にある現代の日本農業がおかれている国内外の状況をのべ、現下の農業問題の所在と構造転換の内容を解説する。各論として、日本農業の基本的性格を規定する世界の農産物の生産と食料事情、食料・農業・農村政策、戦後農政の展開過程、協同組合運動(農協及び生協)について論述する。また,食生活の変化や食品製造業の発展に対応して変化してきた現代農業を、フードシステム的視点から把握し,21世紀における日本農業再生の可能性と条件を明らかにする。 本科目は、実務経験のある教員による授業科目である。担当教員は農林水産省に おいて幅広い農林行政に精通しており、授業では政策を題材として分析、議論を行う。 |
到達基準 |
現代農業の理解に欠かせない,農業・食料政策,協同組合,フードシステムどの基本的知識と概念を理解する。 本科目は学部共通専門科目の一つであり,食料・農業・農村の特色を踏まえた社会科学的分析を指向する学生の履修を歓迎する。 |
授業内容 |
野見山敏雄 担当 1.ガイダンス,協同組合の発生とあゆみ 2.協同組合の種類と協同組合原則:資本主義経済とグローバリゼーションが進展する中で、私たちの暮らしを守るための協同組合どのようにして生まれたのかを概観し、協同組合原則について学ぶ。 3. 農協の活動と事業:①農協運動のあゆみと発展、②農協の運営、③農協再編と課題日本における農協運動の歴史と活動および事業について学ぶ。 4. 生協の活動と事業:①生協運動のあゆみと発展、②生協事業の現状と課題,日本における生協の成立過程からその後の発展過程を概観し、生協の活動と事業の現状について学ぶ。 5. 協同組合間協同、これからの協同組合:協同組合間協同とこれからの協同組合はどのように進むべきかを学ぶ。 農林水産省 生産局農業環境対策課政策情報分析官 中川 一郎 担当 6.農業の構造総論 農業構造(国内総生産、担い手構造、主要作物の生産動向等)の総論について学ぶ。 7.農業の流通動向 農業の流通動向(食品産業、輸出振興、地理的表示、バイオマス、食品ロス等)について学ぶ。 8.農地政策の動向 農地の政策の動向(都市農業、中山間農業、農業遺産、鳥獣被害等)に学ぶ。 9.農業環境とスマート農業 農業に関連する気候問題と生物多様性問題について学ぶとともに「スマート農業」の状況を概観する。 10.「みどりの食料システム戦略」(令和3年5月制定) 食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する当戦略を外観する。 観山恵理子 担当 テーマ:農産物貿易の自由化と日本農業の振興について考える。 11.農産物貿易自由化の歴史 日本のGATT加入から現在に至るまでの農産物貿易自由化の歴史について、日本が関わった主な貿易交渉とその結果について概観する。 12.貿易交渉における聖域 日本が参加する貿易交渉において「聖域」とされる農産物について、貿易の仕組み、国内生産体制などについて学び、今後の展望を考える。 13.農産物貿易の自由化が日本の農業生産に与えた影響 貿易交渉の結果が日本の農業生産に与えた影響を具体的な品目を挙げて考える。 14.国産農産物の差別化〜一村一品運動と農業の6次産業化〜 日本の農村において付加価値を創出する取り組みの事例として、一村一品運動と農業の6次産業化について学ぶ。 15.農産物輸出の展望 新市場の創出という観点から近年注目を集めている農産物輸出の実態について、実例をもとに学ぶ。 |
履修条件・関連項目 |
なし |
テキスト・教科書 |
担当教員が各自提示 |
参考書 |
担当教員が各自提示 |
成績評価の方法 |
(1)各教員の担当部分については,講義の終了日にレポート課題を提示後,1週間以内に担当教員に提出すること。 (2)各教員はそれぞれ100点満点の評点を付す。それらを合計した後(300点満点),3で除した点数で評価する。 |
教員から一言 |
自ら学ぶ姿勢を大事にしてください。 |
キーワード |
グローバリゼーション、協同組合、食料安全保障、食料・農業・農村基本法、食の安全,フードシステム論など |
オフィスアワー |
オフィスアワーは各教員に問い合わせること。 |
備考1 |
講義日 第1回〜第10回はすべて対面で講義を行う。コロナの感染拡大によっては,リモート講義との併用も行う。 第11回〜第15回の観山担当回では、アップロードされた講義録画を各自で好きな時間に視聴するオンデマンド配信の形を取ります。 |
備考2 |
【新型コロナウイルス感染拡大の影響によるシラバスの変更については、本科目のクラスルームで確認してください。】 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/09/26 14:29:34 |