科目名[英文名]
生物学実験   [Fundamental Experiment on Biology]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01bo1005d
責任教員 [ローマ字表記]
佐藤 俊幸, 小山 哲史, 金子 弥生, 鈴木 馨   [SATO Toshiyuki, KOYAMA Satoshi, KANEKO Yayoi, SUZUKI Kaoru]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
共同獣医学科専門科目の基礎となる「生物学」の実験手技、スケッチの仕方、顕微鏡の使い方、データの統計解析の基礎、レポート作成法について学ぶ。各教育研究分野の研究室・施設の見学も行う。
到達基準
顕微鏡の使用,解剖など,生物学に関する基本的な実験が安全かつ正確に行うことができる。レポート作成の基礎,スケッチの方法,実験データのまとめ方の基本を習得できる。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第1回 ガイダンス、レポートの書き方、データの種類と表現方法(佐藤・小山)
目的:レポートの書き方、データの種類と代表値、見やすく分かりやすいデータ、統計量の表し方について学ぶ。
内容:科学的なレポート作成の基本を実例と共に学ぶ。獣医学領域で取り扱うデータの特徴を理解し、実際のデータを使い、図や表によるデータ表現の基礎を体験する。

第2回 新入生オリエンテーションと兼ね動物医療センターの見学(予定)

第3回 無脊椎動物(ザリガニ)の解剖(佐藤・小山)
目的:脊椎動物と無脊椎動物の体の構造の違いについて学ぶ。
内容:ザリガニの外部形態を観察しスケッチする。解剖し内部形態を観察し、スケッチする。

第4回 動物の生理(佐藤・小山)
目的:タナゴの外部形態、背地反応、色素胞の変化について学ぶ。
内容:背景の色の違いによる鱗の色素胞の形態の違いを観察し、スケッチする。アドレナリンを滴下することによる黒色素胞の変化を観察し、スケッチする。

第5回 脊椎動物(魚)の解剖(佐藤・小山)
目的:タナゴの内部形態、体の仕組みについて学ぶ。
内容:タナゴを解剖し、内部形態を観察し、スケッチする。寄生虫(存在した場合)についても観察する。

第6回 動物の発生(渡辺元・佐藤・小山)
目的:ウズラの胚発生について学ぶ。
内容:各日齢のウズラの卵を切開し、胚発生の様子を観察し、スケッチする。

第7回 予備日

第8回 研究室見学①(教員and/or院生、5・6年生が対応)
目的:獣医学領域の各教育研究分野の研究内容を見学する。
内容:4号館・新4号館、7・8号館、付属施設などブロックごとに研究室を見学する(5班に分かれ、班あたり1日5研究室30分ずつを4日)。1回目は4号館の前半

第9回 研究室見学②(教員and/or院生、5・6年生が対応)
     4号館後半、医療センター、野生動物

第10回 研究室見学③(教員and/or院生、5・6年生が対応)
        新4号館
第11回 動物の形態(金子弥生・鈴木馨)
目的:野生動物の頭骨の形態、性と年齢の判別、成長について学ぶ。
内容:野生イノシシの頭骨を用いて頭骨スケッチ、下顎の計測および齢査定を行う。
取得したデータに基づき、成長曲線と性差について考察を行う。

第12回 野生動物のトラップカメラによるトラッキング(金子・鈴木)
目的:トラップカメラを設置し、野生動物の行動を追跡。
内容:トラップカメラを用いた野生動物の行動追跡を経験する。

第13回 野生動物の食性分析(金子・鈴木)
目的:糞分析により野生動物の食性を明らかにする。
内容:顕微鏡を用い、野生動物の糞を分析し、何を食べているか同定する。

第14回 研究室見学④(教員and/or院生、5・6年生が対応)
        7・8号館
第15回 統計解析の基礎(小山・佐藤)、目的:検定の基礎を学ぶ。
内容:これまでの実習で得られたデータを材料に、検定を行う。第1種・第2種の過誤について理解する。

まとめと総括(担当教員と参加可能教員)
目的:全体を総括し、専門に進んでからの指針を与える。
内容:これまでに提出されたレポートを講評し、改善点等を議論する。今後どのような実習を経験するか説明し、指針を与える。
履修条件・関連項目
学習内容は、本学の標準時間数に準じている。
テキスト・教科書
Classroomからマニュアルや資料をダウンロードして利用する。
参考書
白戸亮吉・鈴木研太著「ていねいな保健統計学」(羊土社)。その他、教官から適宜紹介する。
成績評価の方法
受講態度、レポートの完成度で評価する。
教員から一言
大学生らしく、好奇心旺盛に自ら学ぶ態度を身につけてほしい。 入学時に配布された「安全マニュアル」をよく読んでおくこと。
キーワード
レポート作成、生物統計学、形態学、解剖学、発生学、生理学、生態学
オフィスアワー
教官にメール等でアポを取り、適宜対応。
備考1
Google Classroomのクラスコード ec7b3nm
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/02/08 13:38:12