科目名[英文名]
農学基礎ゼミ   [Basic Seminar of Agricultural Science]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01fy100205
責任教員 [ローマ字表記]
杉原 創   [SUGIHARA Sou]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部、学科、少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。

第一部:全学共通プログラム
大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。

第二部:学部独自プログラム
農業・環境に関する問題を自分なりの視点・解釈で考え、それを他人と議論する練習を重ねることで、今後の学生生活の基盤となる経験を得る。
到達基準
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。
2) 自らが問題意識をもち、自主的に勉学する方法がみについたか。
3)自分に必要な文献・経験を探索し、それらの過程で得た知識を昇華したうえで、他人と議論を展開できるようになったか。 

主な目標(科目別目標一覧対応):
自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯

本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第一部:全学共通プログラム
第1回 大学を知る(I):大学の歴史の概略。学長、農学部長、工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など
第2回 大学を知る(II):学科長の講話:学科紹介
第3回 大学で学ぶ:(講義1)アイデンティティの確立と学生生活について:青年期のこころの発達。(講義2)高校と大学での学びの違い。将来を見据えて長期的かつ計画的に授業履修や留学などを考え、大学生活を俯瞰的に設計することについて。
第4回 本学の社会的取り組み:(講義1)エネルギー教育地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。(講義2)プラスチック廃棄削減に向けた本学の取り組み「プラスチック削減5Rキャンパス」。次世代人材育成を目指した課題解決策を導く教育・研究活動。(講義3)新型コロナウイルス感染症 本学「未来疫学(R)」からの挑戦。
第5回 研究倫理:研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。

第二部:学部独自プログラム
持続可能性の定義について参加者全員で考えた上で、その実現に必要な課題やその解決?策について参加者全員のアイデアや議論をもとに考える。
教員の専門は土壌学・環境農学であるため、教員が提供できる話題は土壌圏からみた持続可能性の事例が多くなるが、土壌圏以外の水圏・大気圏・農村社会も含めた「農業と環境」に関する諸問題について議論を行い、知識を深めてもらいたい。
最初の数回の講義では教員からいくつか話題提供をしたうえで参加者全員で議論をおこなう。後半には履修学生が関心を持った持続可能性に関する個別の問題について調査した結果をそれぞれ発表し、全員で議論をおこなう。
履修条件・関連項目
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。
学部独自プログラム:自学科の教員が担当しているゼミは履修できません。履修希望調査をもとにクラス編成を行います。編成後に決定したゼミを履修すること。
予習・復習を,本学の標準時間数に準じて行うこと。
テキスト・教科書
全学共通プログラム: 
・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦
・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子

学部独自プログラム:特にはなし。
参考書
藤井一至著「土 地球最後のナゾ〜100億人を養う土壌を求めて〜」(光文社新書)
成績評価の方法
全学共通プログラム(25%分):毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。設問について、意見や考えを自分の言葉で説明できることが評価のポイントとおなります。
学部独自プログラム(75%分):単位認定は、演習の場での報告・討論への参加状況(積極性,発言内容)により総合的に評価する。欠席3回は不可。各人1回は必ず発表すること。
教員から一言
食料増産のみが農学の目指すべき価値観でしょうか?きっとちがいますよね?
“農業”がもつ多様な価値や可能性に興味をもつ、主体性のある学生の参加を希望します。
キーワード
持続可能性 食料問題 環境問題 途上国 先進国
オフィスアワー
メールで対応する。
備考1
講義は日本語でおこないます。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/02/17 11:55:22