科目名[英文名]
農学基礎ゼミ   [Basic Seminar of Agricultural Science]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01fy100207
責任教員 [ローマ字表記]
野見山 敏雄   [NOMIYAMA Toshio]
所属 農学部 研究室 2-213  メールアドレス

概要
"知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部、学科、少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。

第一部:全学共通プログラム
大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。

第二部:学部独自プログラム
理系の学生にとって、プレゼンテーションを避けて通ることはできません。この講義では、研究発表のプレゼンテーション能力を身につけるために、入門から実践までをカバーします。


この基礎ゼミのテーマは,「農産物の流通を探る」です。
人間は食べものがないと生きていけません。農業はそれまでの人間の生活だった狩猟や採集から大きく変化し,計画的に食料を摂取できるようになりました。そして,産業革命以降,自給的農業から商業的農業に展開により,農産物の流通は急速に発達しました。農産物流通の歴史的変遷と現在の課題について一緒に学びます。
到達基準
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。
2) 研究活動において不可欠なプレゼンテーションを、ファイルの準備から発表まで自分の力で行うことができる。

主な目標(科目別目標一覧対応):
自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯
授業内容
第一部:全学共通プログラム

第1回 大学を知る(I)
     大学の歴史の概略。学長、農学部長、工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など
第2回 大学を知る(II)
     学科長の講話:学科紹介
第3回 大学で学ぶ
     (講義1)アイデンティティの確立と学生生活について:青年期のこころの発達。
     (講義2)高校と大学での学びの違い。将来を見据えて長期的かつ計画的に授業履修や留学などを考え、
     大学生活を俯瞰的に設計することについて。
第4回 本学の社会的取り組み
     (講義1)エネルギー教育地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。
     (講義2)プラスチック廃棄削減に向けた本学の取り組み「プラスチック削減5Rキャンパス」。
           次世代人材育成を目指した課題解決策を導く教育・研究活動。
     (講義3)新型コロナウイルス感染症 本学「未来疫学(R)」からの挑戦。
第5回 研究倫理
     研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。

第二部:学部独自プログラム

テキスト『農産物・食品の市場と流通』を輪読し,議論を行う。
第6回 ガイダンス,流通とは何か
第7回 食品流通のしくみと価格形成
第8回 農産物・食品の流通機構
第9回 米,青果物
第10回 食肉,牛乳・乳製品
第11回 加工食品
第12回 食品の安全性と消費者の信頼担保
第13回 食品の物流管理と青果物
第14回 国立市,立川市内で巡回集荷する専門小売店「(株)エマリコくにたち」を聞き取り調査
第15回 総括




履修条件・関連項目
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。

学部独自プログラム:毎回の講義では研究的な姿勢を大事にする。
1コマの講義は,30分間の講義または学生のプレゼンテーション,30分間のビデオ教材の視聴,30分間のディスカッションという時間配分で行う。
テキスト・教科書
全学共通プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。

学部独自プログラム:
日本農業市場学会編『農産物・食品の市場と流通』筑波書房,2500円+税 を必ず入手して下さい。古本でも構いません。
参考書
全学共通プログラム: 
・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦
・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子

学部独自プログラム:
指定した参考書や資料を読むことを勧める。
成績評価の方法
"全学共通プログラム(25%分): 毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。
学部独自プログラム(75%分): 毎回の講義での履修態度(30%)とレポート(70%)による総合的に評価する。
教員から一言
キーワード
全学共通プログラム: 問いを立てる 自律学習 学部独自プログラム:プレゼンテーション
オフィスアワー
全学共通プログラム:各担当教員から授業内に案内があります。 学部独自プログラム:木曜日16:00〜17:00
備考1
聞き取り調査の候補:
(株)エマリコくにたち  http://www.emalico.com/shop/
調査日時は,受講者と相手先の都合を聞いて決定する。土曜日または日曜日を候補とする。
備考2
参照ホームページ
http://web.tuat.ac.jp/~amtuat/nomiyama.htm
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/04/07 11:00:01