科目名[英文名] | |||||
農学基礎ゼミ [Basic Seminar of Agricultural Science] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01fy100208 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
山田 哲也 [YAMADA Tetsuya] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部、学科、少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。 第一部:全学共通プログラム 大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。 第二部:学部独自プログラム 1年次学生を対象として、担当する教員が用意した特定のテーマについて少人数で行うゼミ形式の授業です。大学入学までの教育で学んできた主として受動的な知識の蓄積型学習方法から脱却し、大学において自らが問題意識をもち、自主的に勉学する方法を身につけるとともに、その中で文章読解力、作成力、表現力やコミュニケーション能力の育成も目指していきます。また、学科を越えた農学部教員と交流しながら、大学生としての自覚や人格の形成、さらに社会人として活躍するうえでの基本的なマナーなどについても学ぶことを期待します。 【担当教員より】 品種改良(育種)の歴史は古く、人類は農耕の発祥とほぼ同時に、作物や家畜などの改良を行ってきたと考えられています。また、1900年に「メンデルの法則」が再発見されてから100年余りの期間に、近代育種学が急速に進歩し、数多くの「品種」が生み出されてきました。今日、私たちは、それらの品種を毎日のように利用し、多大な恩恵を受けています。しかし、それらの品種が開発された背景や歴史について、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか? 今後、農業関連の諸分野で活躍される皆さんにとって、品種との関わりは、より密接になるものと思われます。そこで、本ゼミでは皆さんに、1)これまでに育成されてきた品種の中から特に世界を変えるほど画期的だった品種を見つけ、2)その品種が開発された背景や歴史などを文献やインターネットなどで調査し、3)その内容をパワーポイントで発表、議論してもらうことで、品種に対する認識を深めてもらうことを目的とします。「世界」と言っても、「〜の世界」で構いません。例えば、牛丼の世界を変えた「きらら397」、競馬の世界を変えた「サラブレッド」、日本酒の世界を変えた「山田錦」など。また、品種の違いを体験する機会を設け、品種をより身近に感じてもらいたいと思います。 |
到達基準 |
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。 2)自らが問題意識をもち、自主的に勉学する方法が身についている。 3)自ら設定したテーマについて情報を収集し、それらをまとめ、的確な用語やイラスト(ビジュアルエイド)を駆使して相手に伝えるプレゼンテーションの方法を修得している。 主な目標(科目別目標一覧対応): 自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯ 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
第一部:全学共通プログラム 第1回 大学を知る(I) 大学の歴史の概略。学長、農学部長、工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など 第2回 大学を知る(II) 学科長の講話:学科紹介 第3回 大学で学ぶ (講義1)アイデンティティの確立と学生生活について:青年期のこころの発達。 (講義2)高校と大学での学びの違い。将来を見据えて長期的かつ計画的に授業履修や留学などを考え、 大学生活を俯瞰的に設計することについて。 第4回 本学の社会的取り組み (講義1)エネルギー教育地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。 (講義2)プラスチック廃棄削減に向けた本学の取り組み「プラスチック削減5Rキャンパス」。 次世代人材育成を目指した課題解決策を導く教育・研究活動。 (講義3)新型コロナウイルス感染症 本学「未来疫学(R)」からの挑戦。 第5回 研究倫理 研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。 第二部:学部独自プログラム 第6回 ガイダンス(講義内容の説明など) 第7回 発表課題と調査内容の決定 第8回〜第10回 1回目のプレゼンテーション 第11回 品種の違いを知る(1) 第12回〜第14回 2回目のプレゼンテーション 第15回 品種の違いを知る(2) |
履修条件・関連項目 |
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。 学部独自プログラム:自学科の教員が担当しているゼミは履修できません。履修希望調査をもとにクラス編成を行います。編成後に決定したゼミを履修すること。 【担当教員より】特に指定しません。 |
テキスト・教科書 |
全学共通プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。 学部独自プログラム: 特に指定しません。 |
参考書 |
全学共通プログラム: ・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦 ・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子 学部独自プログラム: ・アカデミック・プレゼンテーション(朝倉書店)小林ひろみ・小林めぐみ 訳 ・学生・研究者のためのPowerPointスライドデザイン(化学同人)宮野公樹 著 |
成績評価の方法 |
全学共通プログラム(25%分): 毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。設問について、意見や考えを自分の言葉で説明できることが評価のポイントとおなります。 学部独自プログラム(75%分): 授業への参加度(25%)と2回目のプレゼンテーションの内容(50%)で評価します。 |
教員から一言 |
キーワード |
全学共通プログラム: 問いを立てる 自律学習 研究倫理 学部独自プログラム: 植物 育種 品種 |
オフィスアワー |
全学共通プログラム: 担当教員から授業内に案内があります。 学部独自プログラム:質問や相談は随時受け付けます。E-mailでの対応も可能です。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/02/17 14:32:39 |