科目名[英文名] | |||||
農学基礎ゼミ [Basic Seminar of Agricultural Science] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01fy100233 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
高橋 美貴 [TAKAHASHI Yoshitaka] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | 9-303 | メールアドレス |
概要 |
【新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。】 知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部、学科、少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。 第一部:全学共通プログラム 大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。 第二部:学部独自プログラム 第二部(基礎ゼミ)の目的は、自身の興味・関心に基づいて〈読む〉〈調べる〉〈話す〉という学問や社会生活を行っていくうえで必 要になる3つの作業を体感してみようというものです。 皆さんは、さまざまな関心や興味をもちながら大学に入学されてきたことと思います。その関心を少しだけ「洗練された」言葉で語っ て、聞いている仲間の興味を引いてみること(なるべく多くの興味・関心を引き出すべく努力してみること)、これがこの授業の作業 課題です。 意外にも、のちのち研究室に所属するようになるまで、「本や論文の探し方が分からない」・「討論の司会をした経験が無い」などと いった方が少なからずいらっしゃいます。この授業では、まず導入として、1「考える」とはどういうことなのか・「考える方法」に ついて説明をした概説(ただし、人文社会科学的に考えることに限られたものになります)を一緒に読み、そのうえで2自分の関心に 基づいて本や論文を集めて、それをまとめて発表する、いわば「自分さがし」とそれを「伝える」作業に取り組んでいただこうと考え ています。テーマは何でもかまいません。本や論文の探し方は、授業のなかでレクチャーします。また、1で読む本は、山田ズーニー 『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(ちくま文庫、2006年)の第2章を予定しています。 私は教員という立場(しかも人文系教員)ではありますが、どちらかといえば人前で語ることを苦手としてきた人間ですので、お気楽 にご参加ください。 |
到達基準 |
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。 2)〈読む〉〈調べる〉〈話す〉という学問や社会生活を行っていくうえで必要になる3つの作業を体感し、その必要性などを意識する契機を得ることができる。 主な目標(科目別目標一覧対応): 自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯ |
授業内容 |
第一部:全学共通プログラム 第1回 大学を知る(I) 大学の歴史の概略。学長、農学部長、工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など 第2回 大学を知る(II) 学科長の講話:学科紹介 第3回 大学で学ぶ (講義1)アイデンティティの確立と学生生活について:青年期のこころの発達。 (講義2)高校と大学での学びの違い。将来を見据えて長期的かつ計画的に授業履修や留学などを考え、大学生活を俯瞰的に設計することについて。 第4回 本学の社会的取り組み (講義1)エネルギー教育地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。 (講義2)プラスチック廃棄削減に向けた本学の取り組み「プラスチック削減5Rキャンパス」。 次世代人材育成を目指した課題解決策を導く教育・研究活動。 (講義3)新型コロナウイルス感染症 本学「未来疫学(R)」からの挑戦。 第5回 研究倫理 研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。 第二部:学部独自プログラム(第6回〜第15回 基礎ゼミ) 第6回:ガイダンス 第7回:輪読『あなたの話はなぜ「通じない」のか』第2章(レポーター=教員・司会=教員) 第8回:候補文献リストの紹介・討論‐第1回‐(司会=教員) 第9回:候補文献リストの紹介・討論‐第2回‐(司会=教員) 第10回:文献紹介‐自分の興味・関心を探る‐〈第1回〉(レポーター・司会ともに学生) 第11回:文献紹介‐自分の興味・関心を探る‐〈第2回〉(レポーター・司会ともに学生) 第12回:文献紹介‐自分の興味・関心を探る‐〈第3回〉(レポーター・司会ともに学生) 第13回:文献紹介‐自分の興味・関心を探る‐〈第4回〉(レポーター・司会ともに学生) 第14回:発表‐自分の興味・関心を語る‐〈第1回〉(レポーター・司会ともに学生) 第15回:発表‐自分の興味・関心を語る‐〈第2回〉(レポーター・司会ともに学生) ※授業終了後、自身の報告と討論を踏まえて文字化し、レポートとして提出いただきます。 ※受講者の人数によってスケジュールを変更することがあります。 |
履修条件・関連項目 |
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。 学部独自プログラム:授業時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って予習・復習およびレポートの作成を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
全学共通プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。 学部独自プログラム: 1.浅山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(ちくま文庫、2006年、480円)‐使用するのは第2章のみ(予定) 2.参加者の選んできた文献および報告者の作成するプリント。各自、選んだ文献のデジタルデータを、(1)自分の報告予定日の1週間 前の木曜日までにclassroomにアップしていただきます。 (2)文献のデジタル化が難しい場合には、同じく前の週の木曜日までに高橋研究 室(9号館303)前に設置してあるボックスにコピーを投函いただき、教員がPDFにして他の受講者に送りします。 |
参考書 |
全学共通プログラム: ・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦 ・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子 学部独自プログラム: ・山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(ちくま文庫、2006年) ・苅谷剛彦『知的複眼思考法』(講談社α文庫、2002年) |
成績評価の方法 |
全学共通プログラム(25%分): 毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。設問について、意見や考えを自分の言葉で説明できることが評価のポイントとおなります。 学部独自プログラム(75%分): 担当回の報告とレポート提出のほか、討論への参加・発言を踏まえて評価します。 |
教員から一言 |
キーワード |
全学共通プログラム: 問いを立てる 自律学習 研究倫理、学部独自プログラム:興味・関心を「話す」、文献を「探す」、討論を「仕切る」 |
オフィスアワー |
全学共通プログラム: 担当教員から授業内に案内があります。 学部独自プログラム:授業後。ただし、事前にメールなどで連絡いただければ日程調整のうえで当該時間以外にも対応します。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/02/17 16:19:29 |