科目名[英文名]
農学基礎ゼミ   [Basic Seminar of Agricultural Science]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01fy100240
責任教員 [ローマ字表記]
オブライエン 悠木子   [SASSA Yukiko]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
知の開拓と自主的な学びへの意識の醸成を目的とした大学導入科目と位置付け、内容に応じて学部、学科、少人数ゼミのクラスなど、様々な授業形態をとります。本科目は、2部から構成されます。

第一部:全学共通プログラム
大学を知り、大学でいかに学ぶかを考えます。本学の理念・歴史と共に、研究活動に関する理解を深め、学びへの意欲を増進すると共に、大学生活をデザインする意義を理解することを目的としています。

第二部:学部独自プログラム
「自家製発酵食品で健康に貧乏メシ -食品衛生学入門-」をテーマとして少人数で行うゼミ形式の授業で、チュートリアル教育を採用し、自発的な学習習慣を身につけることを目的としています。

到達基準
1) 大学での学びを理解し、自身の大学生活を俯瞰的に設計できる。
2) 自ら理解していること、していないことを整理し、課題を設定できる。また、課題について自ら学び、理解を深める。

主な目標(科目別目標一覧対応):
自主性・自律性◯、リーダーシップ/調整能力◯、知の開拓能力◎、プレゼンテーション◯、課題探求、問題解決◎、教養倫理◯

本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第一部:全学共通プログラム
第1回 大学を知る(I)
     大学の歴史の概略。学長、農学部長、工学部長の講話:「農工大で挑戦してほしいこと」など
第2回 大学を知る(II)
     学科長の講話:学科紹介
第3回 大学で学ぶ
    (講義1)アイデンティティの確立と学生生活について:青年期のこころの発達。
    (講義2)高校と大学での学びの違い。将来を見据えて長期的かつ計画的に授業履修や留学などを考え、大学生活を俯瞰的に設計することについて。
第4回 本学の社会的取り組み
    (講義1)エネルギー教育地球温暖化と温室効果ガス排出。CO2排出削減を目指す本学の取り組み。
    (講義2)プラスチック廃棄削減に向けた本学の取り組み「プラスチック削減5Rキャンパス」。
         次世代人材育成を目指した課題解決策を導く教育・研究活動。
    (講義3)新型コロナウイルス感染症 本学「未来疫学(R)」からの挑戦。
第5回 研究倫理
     研究者の行動規範と研究不正について概説する。引用、盗用、剽窃について考える。


第二部:学部独自プログラム
第6回 発酵食品にはどんなものがあるだろう?
第7回 微生物の分類、増殖および特性
第8回 発酵に関わる微生物にはどんなものがあるだろう?
第9回 変敗や食中毒に関わる微生物にはどんなものがあるだろう?
第10回 自宅で発酵食品を作製するときに注意する点を科学的根拠を元に考えよう
第11回 糠漬け試作(受講者の希望によって他のものでも。ただし大したお金がかからないことが条件。)
第12回 ザワークラウト試作(受講者の希望によって他のものでも。ただし大したお金がかからないことが条件。)
第13回 ヨーグルト試作(受講者の希望によって他のものでも。ただし大したお金がかからないことが条件。)
第14回 自家製発酵食品を調理に使ってみよう
第15回 まとめと試食
履修条件・関連項目
全学共通プログラム:授業時間10時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って授業内容を振り返り、今後の大学生活の設計や履修計画をたてること。
学部独自プログラム:授業時間20時間に加え、各自が自己学習する時間が必須となります。
テキスト・教科書
全学共通プログラム: 必要に応じて授業内で資料や教材を配布します。
学部独自プログラム: 特になし。
参考書
全学共通プログラム: 
・アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 (慶應義塾大学出版会) 佐藤望(編著)、湯川武、横山千晶、近藤明彦
・思考を鍛える大学の学び入門ー論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで(慶應義塾大学出版会)井下千以子

学部独自プログラム:各自、発酵食品や微生物の増殖に関する好きな本を探してください。
高いものは買わない、図書館で立ち読み、中古で買う、程度で十分です。一例を下に示しておきます
(微生物)TAT微生物学の教科書
(調理)「フライパン1本 30分でできる フレンチレシピ」 小川奈々 産業編集センター    の数ページ
成績評価の方法
全学共通プログラム(25%分): 毎回提示される記述の課題を総合的に判断します。
学部独自プログラム(75%分): 議論への参加、自己学習ができているかを総合的に判断しますが、美味しく作れていればOK。美味しいは正義です。
教員から一言
コロナで収入の減少が問題になっていますが、生活を「小さく」しておくことは最大の生活防衛です。「小さな生活」には自炊は欠かせません。自炊でのフードロスを無くせばお金は貯まり、環境改善にも貢献できます。余った食材は発酵させて保存期間を延ばせば良いのです。食は生活の要であり、農学が大きく関わる部分です。農学部の学生さんは是非とも、発酵の力を借りて、お金をかけなくとも美味しく健康に過ごす技術を身につけてください。
キーワード
全学共通プログラム: 問いを立てる 自律学習。学部独自プログラム:テュートリアル、Problem-based lerning
オフィスアワー
全学共通プログラム: 各担当教員から授業内に案内があります。学部独自プログラム:研究室に在席時は、基本的に対応します。
備考1
【新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。】
備考2
参照ホームページ
https://sites.google.com/go.tuat.ac.jp/vid
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/02/17 16:36:22