科目名[英文名]
森林計画学   [Forest Planning]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01rn2032
責任教員 [ローマ字表記]
加用 千裕   [KAYO Chihiro]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
本科目では,森林に関する様々な問題に対し,森林計画学を通して体系的に学習します.森林科学に必須の科目であり,地域生態システム学科のパッケージ科目・推奨科目に位置付けられています.本講義では,森林計画学の歴史的経緯から現代に至るまでの変遷,問題解決のための技術論・方法論,具体的な課題(地球温暖化問題,持続可能な森林管理等),関連する学問領域(森林計測学,測樹学)等について学びます.毎回の講義の後半には,前半の講義内容をより深く考え理解するために,教員から学生へ関連する小課題を提示し,質疑応答を交えて回答に取り組んでもらいます.本講義を通して,森林計画(学)における物事の考え方や,具体的な解決方法について理解し,また,森林計測や測樹の方法,調査データの解析方法等に対する理解を深め,卒論・修論作成等に役立つことを目標とします.
到達基準
(1)(古典)森林経理学から(現代)森林計画学への変遷,これからの森林計画(学)に求められる課題を説明できる.
(2)日本の森林計画制度を説明できる.
(3)具体的課題(地球温暖化,持続可能な森林管理等)に対する森林計画(学)を通した解決方法を理解できている.
(4)森林の計測方法,森林調査データの解析方法を理解できている.

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
 本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照して下さい.
  URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第1回 ガイダンス,授業全体の説明

第2回 森林計画学の構造
森林計画とは何か,森林計画制度,森林計画学とは何か,(古典)森林経理学から(現代)森林計画学への変遷,森林計画(学)の限界とこれからの課題

第3回 森林計画学の構造
森林計画とは何か,森林計画制度,森林計画学とは何か,(古典)森林経理学から(現代)森林計画学への変遷,森林計画(学)の限界とこれからの課題

第4回 森林計画学の時空間スケール
地球→地域圏→流域→林分

第5回 地球温暖化対策と森林計画
地球温暖化問題,森林・木材と大気との炭素循環,森林・木材の地球温暖化緩和機能,地球温暖化問題に対する森林計画(学)の課題

第6回 持続可能な森林管理と森林認証
持続可能な森林管理とは何か,森林・林業を巡る国際的な動向,森林認証(FSC,SGEC,ISO環境マネジメント等),森林計画に適用する際の課題

第7回 前半のまとめ

第8回 林産業と木材需給
日本の木材需給,木材産業の動向,木質バイオマスのエネルギー利用

第9回 ライフサイクルアセスメント(LCA)
ライフサイクルアセスメント(LCA)とは何か,LCAを用いた環境影響評価,森林計画学におけるLCAの課題

第10回 ライフサイクルアセスメント(LCA)
ライフサイクルアセスメント(LCA)とは何か,LCAを用いた環境影響評価,森林計画学におけるLCAの課題

第11回 森林経理と林業経営
森林経理学の概念,林業経営の目的と指導原則,法正林,収穫規整,オペレーションズ・リサーチ

第12回 森林経理と林業経営
森林経理学の概念,林業経営の目的と指導原則,法正林,収穫規整,オペレーションズ・リサーチ

第13回 森林計測学
伐採木材積測定法,林分材積測定法,成長量の推定

第14回 森林計測学
伐採木材積測定法,林分材積測定法,成長量の推定

第15回 後半のまとめ
履修条件・関連項目
地域生態システム学科のパッケージ科目・推奨科目です.授業時間30時間に加え,配布した講義資料や参考書を参照し,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行って下さい.
テキスト・教科書
講義資料を配布します.
参考書
「森林計画学」木平勇吉
「森林計画学入門」田中和博
「森林・林業実務必携」東京農工大学農学部森林林業実務必携編集委員会
成績評価の方法
授業への取り組み(20%),試験(80%)
教員から一言
キーワード
森林計画,地球温暖化,持続可能な森林管理,LCA,森林経理学,森林計測学
オフィスアワー
質問・相談等は加用にメール(kayoc@cc.tuat.ac.jp)を下さい.
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/01/24 9:28:53