科目名[英文名]
山地保全学   [Mountain Conservation Engineering]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01rn2035
責任教員 [ローマ字表記]
五味 高志   [GOMI Takashi]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
【目的】
我が国は急峻な地形、脆弱な地質、梅雨や台風による集中豪雨、地震、火山噴火などの厳しい自然環境の上に、山地周辺の狭い平地で農地や住宅地などの土地利用が集中しているため、山地における土砂移動にともなう災害に悩まされてきました。このような山地および周辺における土砂災害の実態を理解するとともにその発生メカニズムや対策方法について理解する。さらには、山地森林流域における森林管理や渓流生態系の保全について考察することを目的としています。山地のみならず流域の森林や河川生態系管理の視点から山地保全の重要性を考えていきます。

【キーワード】
山地斜面・災害・土壌侵食・斜面崩壊・深層崩壊・地すべり・流域と森林管理・河川生態系
到達基準
 山地流域で発生する様々な土砂移動現象を理解するとともに、それらの土砂移動現象がどのように社会・経済に影響を与え災害を引き起こしているかを理解する。さらにそれらの災害を防止・軽減する手法の概要を理解する。
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
【内容】
流域の視点から山地における各種の土砂移動現象とそれに起因する土砂災害の理論と防止技術、森林の土砂災害防止機能、渓流生態系における森林と河川生態系の相互作用とその保全について議論します。

【講義予定】
第1回 森林の防災機能、国土保全における治山や砂防の歴史
第2回 山地の土砂移動現象の特徴と保全
第3回 土砂移動現象の背景(自然現象と人為的影響)
第4回 山地斜面における侵食現象
第5回 山腹工と植生回復
第6回 山地の崩壊現象の分類と発生メカニズム
第7回 斜面崩壊の危険箇所のアセスメントと予測
第8回 地すべりと深層崩壊
第9回 人間活動と土砂移動現象
第10回 地震や火山活動と山地保全
第11回 流域環境保全における山地保全の重要性
第12回 渓畔林と渓流生態系
第13回 森林の管理と山地保全
第14回 試験
履修条件・関連項目
関連分野:山地斜面・災害・土壌侵食・斜面崩壊、流域と森林管理、河川生態系
予習・復習を参考資料や配布資料で実施すること。本学の学習時間に準ずる学習を実施すること。
テキスト・教科書
資料などは随時配布します。
参考書
山地保全学(文永堂出版)
成績評価の方法
出席40%・小テスト20%・試験40%
教員から一言
流域の視点で山地森林域の水・土砂・生物の相互作用や、水土保全対策について考えてみよう。
キーワード
山地斜面・災害・土壌侵食・斜面崩壊・深層崩壊・地すべり・流域と森林管理
オフィスアワー
メールなどでアポイントメントをおねがいします。
備考1
【新型コロナウイルス感染拡大の影響によるシラバスの変更については、本科目のクラスルームから確認してください。】
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/01/16 10:58:41