| 科目名[英文名] | |||||
| 歴史学 [History] | |||||
| 区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
| 対象学科等 | 対象年次 | 1～4 | 開講時期 | 1学期 | |
| 授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 020025 | ||
| 責任教員 [ローマ字表記] | |||||
| 中込 律子 [NAKAGOMI Ritsuko] | |||||
| 所属 | 農学府 | 研究室 | メールアドレス | ||
| 概要 |
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歴史学を通して歴史の推移を理解し知識を増やすとともに，変化の諸要因を解析しうる社会的思力を養成することを目的とし，グローバル教養科目群の人文・社会科学科目として位置づける。科目の性質上，講義中心となるが，学生が自ら思考することを重視する。高校日本史とは異なる視角による講義に対して，学生はペーパーによる疑問・所感を提示し，これに教員が講義中にフィードバックする。本年度は古代から中世への移行期にあたる平安時代を採りあげる。平安時代は，「優雅な貴族の時代」とイメージされがちだが，実際は転換の時代で，貴族は地方支配の担い手でもあった。この時代は、多角的に歴史を分析することに適しているとともに、イメージとは異なる状況に触れることができ、これにより柔軟な思考力を培うことができる。具体的には以下の内容を学ぶ。 （1）地方社会の変化と地方支配による対応 （2）流通経済の変化の様相 （3）中央の政治形態と、地方支配、地方への関与のあり方 |
| 到達基準 |
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(1)平安時代を素材に，政治・社会・経済・文化・環境・対外関係などを関連づけて変化を多角的に分析できる。 (2)日本における古代から中世への移行を学び，歴史の転換を理解できる。 (3)平安安時代に関する誤った通念を改め、同時に歴史は後世の人間により歪曲されやすいことを理解できる。 主な目標（科目別目標一覧対応）： 自主性・自律性◯、異文化理解◯、国際感覚◯、知の開拓能力◎、教養倫理◯ |
| 授業内容 |
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第１回 ガイダンスと平安時代概観 第２回 後世の人びとの「平安時代像」・「鎌倉時代像」のゆがみ 第３回 平安時代概観１ 政治形態の変化 ―平安時代約400年（前期・中期・後期） 第４回 平安時代概観２ 平安中期（摂関期）の位置づけ ―実は「転換期」 第５回 平安中期の地方支配１ ―悪評高い地方官（受領）が実際に果たした役割 第６回 平安中期の地方支配２ ―地方社会の変化と税制の転換 第７回 平安中期の地方支配３ ―農民の動向と新たな支配形態 第８回 平安中期の地方支配４ ―考古学の発掘成果からみた地方社会 第９回 東アジア情勢の変化と日本の支配体制の転換 第10回 貴族文化と地方社会 ―地方官（受領）の都での動向 第11回 平安時代の流通経済１ ―奈良〜平安初期の経済と貨幣制度 第12回 平安時代の流通経済２ ―平安中期、貨幣が発行されない時代の経済 第13回 平安中期の政治形態１―摂関政治に対する誤解 第14回 平安中期の政治形態２ ―摂関政治の実像と特徴 第15回 総括 定期試験 |
| 履修条件・関連項目 |
| 2単位のグローバル教養科目群の人文・社会科学科目。卒業要件には人文・社会科学科目から8単位を修得することが求められる。授業時間30時間に加え，ペーパー作成1時間，さらに，基礎知識の不足の補充や講義の不明点など，プリントや参考書･事典を参照し，本学の標準時間数数に準じる予習・復習を行い，質問に結びつけること。留学生については，ある程度の漢字の読み書きを習得している必要がある。ただし，漢字に不安があっても，意欲があれば単位を取得することは可能です。 |
| テキスト・教科書 |
| 配布プリントによる講義 |
| 参考書 |
| 講義で指示する |
| 成績評価の方法 |
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成績評価は期末試験80％，リアクションペーパー（Google classroomを通じて配布・回収）への回答20％（リアクションペーパー時点での知識を試すものではない。興味深い指摘や疑問を評価する。あわせて、出席をカウントする）。 長文の論述形式で，各自の講義に対する理解度を判定。 過去２年の成績分布 2019 S 5％， A 46％，Ｂ 9％，Ｃ 3％，Ｄ 20％ 2020 S 4％， A 52％，Ｂ 11％ |
| 教員から一言 |
| 皆さんを高校までの暗記日本史から解放したいと思っています。高校の歴史が嫌いだった学生や，日本史で受験しなかった学生を歓迎します。逆に，「歴史好き」の人は，イメージが違うと思うかもしれません。どちらも好奇心をもって参加して下さい。当時の文献史料（文学も含めた読みやすいもの）の他，画像を用いて解説するので，未知の世界に触れ視野を広げることができるでしょう。 |
| キーワード |
| 平安時代 地方支配 受領（国司） 貨幣流通 摂関政治 貴族社会 国際情勢 |
| オフィスアワー |
| 講義後の休憩時間に質問に応ずる。また、Googleclassroomで相互に連絡する |
| 備考１ |
| 配布プリントは，ファイリングし，毎回持参して下さい。以前のプリントを参照することがあります。 |
| 備考２ |
| 新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。 |
| 参照ホームページ |
| 開講言語 |
| 日本語 |
| 語学学習科目 |
| 更新日付 |
| 2021/03/17 4:22:59 |