科目名[英文名]
応用化学特別講義(生命化学基礎)   [Special Lecture on Applied Chemistry (Basic Life Science)]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 021317
責任教員 [ローマ字表記]
清水 美穂   [SHIMIZU Miho]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
教養のための人間科学「身心一体科学」 を基盤に、自分の身体のつくりと機能するしくみについて科学的に学習する。COVID-19パンデミック、超高齢社会において、人生の最後まで元気に目的をもって生きる術をもつことは極めて重要である。本講義では、日々良く生きようとする意志・身心を育成できる私たち人間が生きている基盤を、生命を創発させた地球環境、現実に生きる社会、生命が採用した化学物質・生体高分子と物質が生み出す機能と相互の関係性、努力や学習などを可能にする適応の物質基盤から学習するだけでなく、拍動する心筋細胞観察・細胞からのゲノムDNA抽出実習、身心を一体化する臥位チューニング実践を含む。本科目は,応用化学科における専門科目に区分される一般化学科目群の一つである。
到達基準
1)生命の単位「細胞」を構成する化合物の構造と機能、動く身体の材料化学基盤がわかっているか。 2)生命の創成基盤である細胞と個体の生存システム基盤の概念と設計戦略がわかっているか。生命(細胞)系譜における人の位置づけが分かっているか。3)生命及び生体材料の劣化(時間による機能の減退:たとえば加齢や疲労、疾病、とくに生活習慣病など)、疲弊の原因と防止指針がわかっているか。4)人とヒト以外生物や人工物の設計原理の差異がわかっているか。5)サステナブル社会を担う一員として、生命持続・人間持続のための生命化学基盤について説明でき、実践できているか。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
本年の授業テーマ:身心一体科学を基盤とし、COVID-19パンデミックを生きぬき、超高齢社会の身心問題にも対応できる科学知識の習得と実践。

210412(第1回)
身心一体科学からCOVID-19対策を立てて実行するための生命化学①

210419(第2回)
身心一体科学からCOVID-19対策を立てて実行するための生命化学②

210426(第3回)
身心一体科学からCOVID-19対策を立てて実行するための生命化学③
提出課題①臥位身体チューニング(4/27-5/10実施・毎日Google form入力)の説明

210510(第4回)
生命化学と身心一体科学:脳・心・生命・身体(概論)

210517(第5回)
適応と身心一体科学:脳/心/身体/細胞:二つのストレス応答基礎(概論)

210524(第6回)
生命化学特論I講義

210531(第7回)
生命化学特論II講義

210607(第8回)細胞実習(登校グループ)・講義(オンライン)
210614(第9回)細胞実習(登校グループ)・講義(オンライン)
提出課題②細胞実習内容をパワーポイントプレゼンテーションにまとめて第10回までに提出(5ページ以内)

210621(第10回)生命化学特論III基礎

210628(第11回)身心一体科学特論I基礎

210705(第12回)身心一体科学特論II基礎

210712(第13回)身心一体科学特論III

210719(第14回)身心一体科学特論IV基礎

210726(第15回)まとめ:提出課題③全員英語パワーポイントプレゼンテーション発表および提出(5ページ以内)

提出課題④まとめの事後レポート課題(ワードファイル)「テーマ:いのちのシステムを知り生かす〜自分の身心の一体化とイノベーション」(210802提出締め切り)

履修条件・関連項目
授業時間15時間に加え,本学の標準時間数に準ずる予習と復習をおこなうこと.
関連項目:生命科学、高分子化学、教養、システム論、社会産業とサステナブル人間科学
テキスト・教科書
跡見順子著『細胞力』を高める~身心一体学から健康寿命を延ばす(論創社2018/5/16)ISBN-13: 978-4846016746
参考書
骨格筋と運動 跡見順子編著 (杏林書院)、細胞の分子生物学(The Molecular Biology of the Cell)第6版
成績評価の方法
授業中に毎回実施する小課題の充実度(30%)、第3回と第4回のあいだの2週間(4/27-5/10)の身体チューニング実施・気づきの記録(第3回に提示、Google formに毎日入力)の充実度(30%)、第10回および第15回に提出のパワーポイントプレゼンテーション課題の充実度(20%)、最終レポートの充実度(20%)により総合的に評価する。総合評価により以下の基準で単位を付与します。
S: 100〜90 点、A:89〜80点、B: 79〜70 点、C: 69〜60 点、D(不合格)59〜0点。
成績分布(2020年度):S (61%),A (30%),B (2%),C (2%),D (5%)
教員から一言
自己創造、変化可能な生命原理(細胞の可塑性)を理解し、個の尊重、自己革新の生き方を身につけることを期待する。身体のなかで自分の意志で動かせるのが骨格筋である。自分の細胞を活性化する運動生理学基盤を理解し、臥位身体チューニングと有酸素運動を日常的に実践することでCOVID-19を乗り切ろう。
キーワード
身心一体科学、アンチエイジング、細胞、分子シャペロン、COVID-19、人間科学、高分子材料、教養・哲学
オフィスアワー
月曜日 14:30-18:00※メールでアポイントメントをとってくだされば、他の日時でも対応可能。mshmz@cc.tuat.ac.jp
備考1
細胞や人間(自分)のシステムを理解するための実習を行います(授業の場所が異なるので注意)。対面授業参加時にはGoogle form課題に回答するためのノートPCを持参すること。

備考2
カリキュラムの順番は変更する可能性あり。
参照ホームページ
http://celltobody.sandvox.net/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/03/29 1:52:40