科目名[英文名]
生命無機化学   [Bioinorganic Chemistry]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 022159
責任教員 [ローマ字表記]
中村 暢文, 新垣 篤史   [NAKAMURA Nobufumi, ARAKAKI Atsushi]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
<目的>ライフサイエンス基礎科目の1科目であり、専門分野のベースとなる科目の一つである。無機化学の基礎を学び、それをふまえて、生体内で働いている金属イオンについて知ることを目的とする。最終的に無機化学の視点から生命現象を理解できるようになることを目的とする。
<概要>無機化学の基礎に関して無機化合物の性質や構造について講義する。また、錯体化学の基礎である「配位子場理論」についても講義する。さらに、生体内における金属イオンの多様な役割について講義する。
各回の授業において、その回の授業内容の理解を深めるため、演習を行なうので、復習に役立ててほしい。

Google Classroom のクラスコード:tjgwbgt
到達基準
無機化合物や無機イオンも生体内では様々な役割を担っている。まず(1)無機化学・配位化学の基礎を習得し、(2)生体内での無機イオンの役割や金属タンパク質の働きを無機化学的観点から理解できるようになる。

この科目はディプロマポリシーの観点Aに対応づけられている。
授業内容
第1回 この授業のオリエンテーション
第2回 原子構造と周期表
第3回 元素の性質
第4回 無機化合物の構造
第5回 s-,p-,d-,f-ブロック元素
第6回 原子価結合法
第7回 配位子場理論
第8回 無機化合物の基礎と錯体化学のまとめ
    中間テスト
第9回 必須元素と役割
第10回 金属タンパク質・金属酵素
第11回 無機物の農業利用と環境循環(新垣先生)
第12回 無機イオンの輸送とホメオスタシス(新垣先生)
第13回 生物における無機結晶形成の原理(新垣先生)
第14回 核酸と金属イオンとの相互作用
第15回 生体内の金属についてのまとめ
     期末テスト
履修条件・関連項目
本講義には「物理学I」「物理学III」を習得していないと理解できない内容も含まれる。
「物理学I」「物理学III」「生命物理化学I」を履修していることが望ましい。
授業時間30時間に加え、毎回の授業で行なう演習の復習をおこない、また、テキストの章末問題を解くことによって、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行なうこと。
テキスト・教科書
指定しない。
参考書
リパード・バーグ「生物無機化学」、松本和子監訳、東京化学同人
錯体化学会選書1「生物無機化学ー金属元素と生命の関わり―」、増田秀樹・福住俊一編著、三共出版
朝倉化学大系12「生物無機化学」、山内脩・鈴木晋一郎・櫻井武著、朝倉書店
バソロ・ジョンソン「配位化学(第2版)-金属錯体の化学―」山田祥一郎訳、化学同人
成績評価の方法
演習やレポート(10%)、中間(35%)、期末試験(55%)の成績により評価を行う。
教員から一言
無機化合物や無機イオンも生き物には必須です。特に遷移金属イオンは酸化還元するため、生体内での様々な化学反応に関与しています。
キーワード
金属酵素、金属タンパク質、酸化還元反応、生体エネルギー反応、代謝
オフィスアワー
オフィスアワー:毎週金曜日の午後4時〜5時まで、場所:12号館307号室
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
英語
更新日付
2021/10/01 11:38:25