科目名[英文名] | |||||
環境物質化学概論 [Environmental Chemistry] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 022360 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
岩﨑 雄一, 森 啓二 [IWASAKI Yuuichi, MORI Keiji] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
化学物質のヒト健康リスク評価や生態リスク評価の考え方や基礎を学び,事例紹介及び演習計算を交える。一方向の座学だけでなく,受講者4〜5名によるグループワーク(議論や発表)の機会,自分の頭で考えて議論・発表する機会を積極的に設ける。 本科目は、実務経験のある教員による授業科目である。担当の非常勤講師は,鉱山下流の河川における金属による生態影響評価,より広くは,化学物質の生態リスク評価・管理を専門としている。講義ではそのような実例を題材として扱う。また,例年,2〜3名の外部講演者から関連話題の提供をして頂いている。 Google Classroomクラスコード: wvngiwn |
到達基準 |
(1)化学物質のヒト健康リスクおよび生態リスク評価や管理の実際を理解する (2)日常のリスクを読み解くための試行錯誤法や「相場観」を身につける カリキュラムマップ上の位置付けは、工学部履修案内を見てください。 本学科のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
1. 前口上 2. リスク評価とは?-安全と安心まで“背伸び”してみる 3. ヒト健康リスク評価の手順 4. ヒト健康リスクの事例:放射線のリスクを計算する 5. 外部講演者(予定:放射性物質のリスク) 6. ヒト健康リスクの事例:みんなで計算するリスク(予定:グループ発表) 7. ヒト健康リスク評価:その他の活用例とまとめ 8. 生態リスク評価 その前に! 9. 生態リスク評価の基礎と手順 10. 生態リスク評価のための統計解析の基礎:え?無影響ってどう決めるんですか? 11. 亜鉛の水質環境基準を決めてみる 12. 亜鉛規制とその問題点:現実世界での影響をどうやって推論するか? 13. 外部講演者(予定:遺伝子組換え植物のリスク) 14. 外部講演者あるいは生態リスク関連の事例紹介 15. まとめ |
履修条件・関連項目 |
高校レベルの(ほんの少しの)数学的素養があると好ましいですが,どちらかというと積極的に講義に参加し,自分の頭を使って考えて学ぶ意欲を持っている方や自分の頭を使って考えたことを臆せずに発表できる方を歓迎します。 講義時間に加え,配布資料などを参照し,本学の標準時間に準ずる予習と復習や調査を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
講義に必要な資料は毎回配布します。また,講義に使用したスライドは講義後にGoogle Classroomまたは,Moodle経由で入手できるようにします。 |
参考書 |
中西準子『環境リスク論』岩波書店(1995) 中谷内一也『リスクのモノサシ―安全・安心生活はありうるか』日本放送出版協会(2006) 畝山 智香子『ほんとうの「食の安全」を考える』化学同人(2009) 中西準子・益永茂樹・松田裕之編『環境リスクを計算する』岩波書店(2003) 松田裕之著『生態リスク学入門』共立出版(2008) 加茂将史著『生態学と化学物質とリスク評価』共立出版(2017) |
成績評価の方法 |
毎回の講義ごとの平常点,提出物,および期末テストにより評価する。 非常勤講師による開講科目であるため成績分布は非公表とする場合がある。 |
教員から一言 |
化学物質のリスク評価や管理を学ぶことを通して,日常の”リスク”を読み解くための試行錯誤法を身につけて頂ければと思います。あわよくば,目眩くリスク評価研究の世界へ是非。 この講義では,グループワークの時間を積極にとるようにしています。一方で,コロナ禍においてグループワーク自体が受講者が比較的多い対面講義で可能かという課題もあるように思っています。昨年度はオンラインでわりと上手く行ったように思いますし,このあたり受講者の皆さんとも相談しながら進められればと思っています。 |
キーワード |
環境リスク評価,生態リスク評価,水質環境基準,発がんリスク |
オフィスアワー |
非常勤講師のためなし |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/10/04 5:58:45 |