科目名[英文名] | |||||
高分子物性Ⅱ [Polymer PhysicsⅡ] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 023358 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
富永 洋一 [TOMINAGA Yoichi] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
高分子物性は、高分子材料の基本的な物理化学的性質を明確にし、高分子構造や化学結合状態との関連性を通じて高分子の本質を理解する上で必要不可欠な学問分野です。本科目は、応用化学科の専門科目の専門科目Ⅰ類に区分されています。本講義では、化学的な観点と物理的な観点の両面から高分子物性の基礎を学習します。内容は、高分子物性の中でも特に重要な、力学的性質、熱的性質、電気的性質が中心です。これらの物性をミクロな観点から深く理解する基礎力、およびマクロな観点から高分子材料の実用性に結びつける応用力を身につけることを目標とします。さらに、高分子材料に関する先進研究の紹介や実際のサンプル観察などを行い、幅広い専門知識を得ることも重要視します。 Google Classroomクラスコード:7go2swf |
到達基準 |
高分子材料の力学的性質(応力と歪み、粘弾性)、熱的性質(ガラス転移、緩和現象)、電気的性質(誘電性・圧電性、導電性、イオン伝導性)を理解する。本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
高分子学会編「基礎高分子科学 第二版」(東京化学同人) 第7章:高分子の物性 高分子の力学的性質 ・液体と固体、ひずみと応力 ・粘性と弾性、粘弾性の現象論 ・天然ゴム、ゴム弾性 ・動的粘弾性 ・非線形粘弾性、時間温度換算則 高分子の熱的性質(教科書には項目ありません) ・熱物性の測定法[参考]熱測定 ・高分子の転移(融解、結晶化、ガラス転移、エンタルピー緩和) ・液晶 高分子の電気的性質 ・誘電率、誘電分散、圧電性と焦電性 ・導電性 ・電子伝導とイオン伝導 ・イオン伝導性高分子の応用 |
履修条件・関連項目 |
関連する講義:高分子化学Ⅰ,Ⅱ、高分子物性Ⅰ。高分子物性Ⅰは、習得済みが望ましい。授業時間に加え、本学の標準時間に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人)(第二版) |
参考書 |
図書館にある高分子科学や物理化学に関する書籍を参考にしてください。 |
成績評価の方法 |
成績評価方法は、双方向性を利用した学習意欲、ミニテスト、レポート課題等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与します。評価の割合は以下の通りです。平常点20%(各授業で行われるミニ試験への取り組みや正答率、授業参加度を中心に評価)、レポート20%(高分子物性に関するレポート課題内容を的確に捉え、その詳細を分かりやすく説明しているかどうかを中心に評価)、ミニテスト60%(高分子物性に関する基礎、知識の応用、具体的な事例の理解を中心に評価)を目安に成績を総合的に評価します。S: 90 点以上、A:80 点以上 90 点未満、B:70 点以上80 点未満、C:60 点以上 70 点未満。 |
教員から一言 |
タイヤ、ペットボトル、シャツなど、身の回りに広く使われている高分子素材や繊維材料について改めて考えて欲しいと思います。本講義を通じて、高分子材料の面白さを知るきっかけを作ってください。やる気と熱意をもって取り組めば、結果は必ずついてくるはずです。授業中には良い質問をしようとする気持ちを常に持ち、高分子物性の理解を深めるための努力をしましょう。なお、授業では理解を深める目的で、最新研究の紹介、簡単な実験やサンプル紹介などを数回予定しています。 |
キーワード |
応力と歪み、粘弾性、ガラス転移、緩和現象、誘電性、圧電性、導電性、イオン伝導性 |
オフィスアワー |
4号館1階・121号室にて随時 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/10/04 8:53:51 |