科目名[英文名] | |||||
共生人間学Ⅱ [Human Coexistence Ⅱ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 1~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 05sc0002 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
高橋 美貴, 竹本 太郎 [TAKAHASHI Yoshitaka, TAKEMOTO Taro] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | 高橋9‐303、竹本9‐305 | メールアドレス |
概要 |
【目的】本講義の目的は、人文科学および社会科学分野のなかで環境史および農山村研究の最近の成果を理解するために必要な知識や、人文科学および社会科学分野の調査を進める上で必要となる知識を学生に提供することである。 【概要】学術文献の精読を通じて環境史および農山村分野における最近の成果を紹介する。 |
到達基準 |
・環境史および農山村研究に関する最新の知見やこれまでの蓄積に触れ、それを理解することができるようになる。 ・人文科学および社会科学分野の調査方法論や手法における最新の知見に触れ、それを理解することができるようになる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
この授業のコンセプトは、農学研究院のもつ研究対象(農林水産業や農村、生産、環境、森林などの自然資源管理・利用、あるいは食など)に関する人文社会科学-この授業の場合には、とくに社会学・歴史学的な観点-の研究成果を輪読し、農学府・農学部における人文社会科学として、どのような新たな研究領域や視点の開拓が可能かを考える機会を得たいというものです。 このようなコンセプトのもと、本授業では概要に記したテーマに合致する研究書複数冊の輪読を行います。過去2年間は、森林をテーマとしてとりあげ、森林史に関する著作を輪読してきました。本年度は養蚕をテーマとしてとりあげる予定です。その理由とねらいはガイダンスで説明いたします。本年度、輪読を予定している書籍は下記の2点です。 1.高木賢『日本の蚕糸のものがたり‐横浜開港後150年波乱万丈の歴史‐』(大成出版社、2014年、907年+税) 2.沢辺満智子『養蚕と蚕神 近代産業に息づく民俗的想像力』(慶応大学出版会、2020年、5600円+税) 【履修に際しての注意‐履修前に確認ください‐】 輪読に際しては、参加者の皆さんに順番でレポーター(場合によっては司会)を担当していただくこととなります。また、授業に参加する際には、レポーター以外の方も含めて事前に該当部分読んでくることが前提となります。複数冊の研究書を1セメスター内の授業で読むため、1回の授業で読んでこなければならない頁数は相応の分量になりますが、履修される方は、必ず読んだうえで参加するという原則を守っていただく必要がありますので、履修はその点を了解のうえでお願いいたします。また、履修される方には、輪読書籍を事前に各自入手・調達いただく必要もありますので、合わせてご了解ください。 【スケジュール案】(最終的なスケジュールは授業のなかでアナウンスします) 第1回:ガイダンス 第2回:書籍①輪読1回目 序 養蚕の歴史は古い 幕末における横浜開港と生糸貿易のスタート 明治維新とその後の生糸輸出 生糸輸出への本格的取組みの開始 生糸輸出の拡大 第3回:書籍①輪読2回目 世界一達成後の各方面での努力 生糸輸出の我が国近代化への貢献 何度も生じた蚕糸業の危機と世界恐慌後のかげり 陽はまた昇る 他の繊維・外国産生糸との戦い―輸出国から輸入国への転換 現在の番糸の状況と今後の方向 第4回:書籍②序章「養蚕と蚕神」 第5回:書籍②第一章「在来知から科学知へ―蚕種生産を巡る知の体系」 第6回:書籍②第二章「育てる技術の標準化と限界」 第7回:書籍②第三章「近代養蚕農家への再編―製糸会社の台頭」 第8回:書籍②第四章「宮中養蚕に見る国家イデオロギーと蚕」 第9回:書籍②第五章「蚕影信仰と金色姫」 第10回:書籍②第六章「金色姫物語と女性たち」 第11回:書籍②第七章「蚕を育てる感覚と想像力」 第12回:書籍②第八章「金色姫と皇后―女性たちの金色姫から、国民の金色姫へ」+終章「近代産業化と民俗的想像力」 第13回:実習・見学(案:糸繰りや機織りの実習。日程未定) 第14回:実習・見学(案:科学博物館見学。日程未定) 第15回:総括・討論 |
履修条件・関連項目 |
専門科目に区分される選択科目である。 授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
1.高木賢『日本の蚕糸のものがたり‐横浜開港後150年波乱万丈の歴史‐』(大成出版社、2014年、907円+税) 2.沢辺満智子『養蚕と蚕神 近代産業に息づく民俗的想像力』(慶応大学出版会、2020年、5600円+税) |
参考書 |
成績評価の方法 |
発表と議論による。自ら研究・収集した情報をとりまとめ発表・議論できる能力を勘案し、おおよそ発表6割、議論4割合で評価する。 |
教員から一言 |
キーワード |
環境史、農山村研究、養蚕の歴史 |
オフィスアワー |
学習相談がある場合は授業の後に受け付けます。またはメールで相談の予約をいただければ、これ以外の時間でも対応可能です。 |
備考1 |
授業内容の最終版は、本科目のクラスルームで確認ください。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/02/01 15:44:34 |