科目名[英文名]
食料環境経済学Ⅱ   [Economics of Food and Environment Ⅱ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 05sc0006
責任教員 [ローマ字表記]
千年 篤, 草処 基   [CHITOSE Atsushi, KUSADOKORO Motoi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
本科目は、農業生産構造の変化に関する文献の講読を通して、農業生産の経済学視点からみた特徴および経済発展過程の農業資源流動性、特に農業要素(資本、労働力)移動や市場取引・貿易の変容について理解することを主な目的とする。

本科目は、実務経験のある教員による科目である。担当教員は農業・水資源開発コンサルタント業務に携わった経験があり、授業では適宜、農村現場での実例を取り上げ解説する。
到達基準
経済発展過程における農業資源利用について経済学的視点から分析できる能力を身につけ、関連諸問題に応用し、口頭または文書で論理的に表現することができる。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
本科目は、履修人数が少ないと予想されるため、対面形式で実施します。新型コロナウイルス感染状況や履修状況等によってはオンラインに変更する可能性があります。詳しくは、本科目のGoogle Classroom(クラスコード:52isvpy)でご確認ください。
 
授業の形態は、文献講読と補足的な講義を基本とする。最後の3回で学生に課題の報告もしてもらう。原則、英語を使用する。
 授業形態は、文献講読と議論、最後の3回は学生による課題報告とする。原則、英語を使用する。
 文献講読においては、Chavas, Jean-Paulの“Structural Change in Agricultural Production: Economics, Technology and Policy”を用いる。また、Fan, Shenggen and Otuska, Keijiro の“Agricultural Development in a Changing World”を補足文献として用いる。

 文献講読は原則的に輪読形式で行う。具体的には、各回の担当者(原則1名)は授業に先がけ、自身の担当箇所を精読し、そこから自分で5〜8の質問をつくる。同時に、理解できなかった点やクラスで議論したい点を明確にし、質問とともに担当回の配布資料の中で整理する(教員・履修生分の複写を用意)。授業は、担当者の主導により、用意した質問に対して履修生が回答し、適宜、講師がコメントする形式とする。
 課題に関しては、各学生は地域を選定して、その地域を対象にして農業資源の賦存条件と利用実態からみた当該地域農業構造の特徴について論ずる。レポートにおいては単なる現状報告に止まらず、経済学的にどのように解釈できるかを、対象地域の農業を取り巻くほかの環境を踏まえ議論する。課題レポートの分量はA4・8枚程度、原則的に報告発表はパワーポイントで行う。
 具体的な授業スケジュールは以下のとおりである。
回  内容
1  10月 1日  ガイダンス 
2  10月 8日  指定文献(Chavas)1. 序、2.1. 農業生産構造  pp.265-266
3  10月15日  3.1. 農場規模と規模の経済①  pp.267-269
4  10月22日  3.1. 農場規模と規模の経済②  pp.269-271
5  10月29日  3.2. 範囲の経済と経営多様化  pp.271-272
6  11月 5日  3.3 技術と農場組織①  pp.272-275
7  11月12日  3.3 技術と農場組織②  pp.275-277 <誘発的技術革新>
8  11月19日  4. 参入・撤退の意思決定、4.2.資本の流動性  pp.277-278
9  11月26日 4.2 労働力の流動性 p.279 <二重経済モデル>
10 12月 3日   <労働移動モデル:二重経済モデルとの比較>
11 12月10日  4.3. 市場と取引 pp.279-282
12 12月17日  補足文献(Fan+Otsuka)
13 12月 24日   〃
14  1月8日   課題報告
15  1月21日   〃

※ 以上の内容は履修生の関連知識度や関心によって変更することもある。
履修条件・関連項目
経済学基礎理論の知識。
授業時間 30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと。
テキスト・教科書
Chavas, Jean-Paul, “Structural Change in Agricultural Production: Economics, Technology and Policy,” Gardner, B. and Rausser, G., ed. Handbook of Agricultural Economics, Vol.1A, Amsterdam: North Holland, 2001, pp.264-285.
Fan, Shenggen and Otuska, Keijiro,“Agricultural Development in a Changing World,” Otuska, K. and Shenggen, F. ed. Agricultural Development: New Perspectives in a Changing World, Washington, DC: International Food Policy Research Institute, 2021, pp. 3-24.
参考書
〔農業経済学一般〕
・荏開津典生『農業経済学』岩波書店,1997.
・速水佑次郎『農業経済論』岩波書店,1986.
・原洋之介『開発経済論』(第2版)岩波書店,2002.
成績評価の方法
文献講読の報告内容(30%)、授業参加度(30%)、課題(40%)で総合的に評価する。
教員から一言
授業では積極的に発言ください。
キーワード
経営主体、経営内部条件、経営外部条件、資源、市場、政策・制度
オフィスアワー
授業終了直後
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
英語
語学学習科目
更新日付
2021/09/29 17:23:09