科目名[英文名] | |||||
応用触媒化学特論 [Advanced Catalytic Chemistry] | |||||
区分 | 前期課程科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 1060206 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
平野 雅文, 森 啓二 [HIRANO Masafumi, MORI Keiji] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
2021年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、適時変更される場合がありますので履修時には連絡には注意してください。 【目的】現代の有機合成化学においては、有機金属化合物を用いた化学量論反応ならびに触媒反応を無視して研究をすすめることはできません。このため、有機金属化学を専門としない研究者・技術者であっても有機金属化学に対する知識やスキルを身につけることは将来的にとても重要です。本講義では、将来、有機合成化学に関する第一線の研究者・技術者として必要な最新の有機金属化学と触媒化学が理解でき、身につくことを目的としています。 【概要】本講義では、有機金属化学における基礎知識と有機金属化合物を扱う際の安全知識、アルキルリチウムやグリニャール試薬などの有機金属反応剤の取り扱い方法と反応上の工夫、遷移金属化合物を用いた触媒反応と最新の研究成果と工夫などについて講義をします。 この講義の履修により、有機合成化学に関する第一線の研究者・技術者として必要な有機金属化合物の性質と取り扱い方法、反応における知識と工夫を身につけることができます。講義のすべてを理解することで世界的に見ても最高水準の知識が身につきます。 |
到達基準 |
有機金属反応剤と触媒の性質と取り扱い方法が理解できること。また、有機合成化学にこれらの知識が応用できることを到達基準とします。 本科目のカリキュラムポリシーは履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
【第1回】有機金属化合物の定義と配位子 【第2回】18電子則と錯体の電子状態・形式酸化状態 【第3回】有機金属化合物の構造と配位子 【第4回】触媒反応にみられる素反応 【第5回】有機金属化合物の取り扱い方〜安全な取り扱いのために〜 【第6回】有機金属反応剤(有機リチウム編) 【第7回】有機金属反応剤(有機マグネシウム編) 【第8回】まとめ 中間試験 【第9回】触媒的水素化反応 【第10回】C-H結合活性化反応 【第11回】C-OおよびC-C結合活性化 【第12回】クロスカップリング 【第13回】辻・Trost反応 【第14回】酸化的カップリングと鎖状二量化 【第15回】まとめ 定期試験 |
履修条件・関連項目 |
この講義は学部講義における「遷移金属化学」のアドバンスコースになります。学部における有機化学I、II、IIIならびに無機化学I、II、III、ならびに遷移金属化学が履修されていること。これらの科目が未履修の場合にも履修を認めますが、当該科目の内容を知っている前提で講義を進めます。このためこれらの講義の振り返りも重要であり、予習、講義、宿題、課題レポート、復習などで毎週4時間の学習が必要です。 |
テキスト・教科書 |
講義に使用するPowerPointファイルを事前配布します。ただし、著作権の問題で本人の学習にのみ使用し、複製や配布をはじめ不特定の人が閲覧できる状態に置くことを一切禁止します。違反した人は履修を中止してもらいます。また課題や宿題は適時Google Classroomを通して出されます。クラスコードは4iqb6kwです。 |
参考書 |
化学選書「有機金属化学 ―基礎と応用ー」山本明夫著 裳華房 (ISBN 4-7853-3301-4) J. F. Hartwig, Organotransition Metal Chemistry, From Bonding to Catalysis, University Science Book, Mill Valey, California, 2010. |
成績評価の方法 |
宿題・レポート10ポイント、中間試験40ポイント、期末試験40ポイントおよびその他ポイント10%の合計ポイントで評価し、90ポイント以上をS、80ポイント以上90ポイント未満をA、70ポイント以上80ポイント未満をB、60ポイント以上70ポイント未満をC、および60ポイント未満をDまたはEとします。 これらは新型コロナウイルス感染症対応のため変更されることがあります。 |
教員から一言 |
この講義は有機金属化学を専門とする学生のみならず、有機合成化学を専門とする学生に必ず役立ちます。これらの分野に関わる自分自身の学位論文研究に役立つ知識とスキルが身につくばかりでなく、将来これらの研究開発に関わる立場になったときにも役に立ちます。講義の初期段階では、有機金属化学の基礎知識のない学生にも無理のない履修ができるように授業計画していますが、次第に高度な内容となっていきますので予習・復習は重要です。また課題は必ず提出するようにしてください。なお、大学院の授業ですので、一定レベルに達していない場合には評価ができませんので注意してください。 |
キーワード |
有機金属化学、分子触媒化学 |
オフィスアワー |
月曜日9:00-12:00 |
備考1 |
試験の得点は原則として24時間以内に採点され、翌日から6日間、新1号館5階エレベーターホールに学籍番号と得点が掲示されます。開示を希望しない場合には2回目の講義までに文章で申し出てください。この場合には、得点の照会には応じられません。 新型コロナウイルス感染症の影響により見直しされる場合があります。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/03/18 17:01:18 |