科目名[英文名]
物質機能応用特論Ⅱ   [Advanced Functional Application of materials II]
区分 学際交流科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次   開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 112106
責任教員 [ローマ字表記]
稲澤 晋   [INASAWA Susumu]
所属 生物システム応用科学府 研究室   メールアドレス

概要
機能を最大限に活用するには、反応速度、物質移動、伝熱などのお互いに関係する速度過程を正しく理解し、制御する必要があります。この講義では、物質やデバイスの機能を最大限に引き出すための環境(条件)をどのように推定すればよいか、物質移動と伝熱のモデル化を用いて定量的な評価手段を学びます。講義では、数理モデル化の基本概念を詳しく解説します。また、演習問題を解くことで、モデル化の力を付けてもらいます。山の上の圧力推算や水が蒸発速度の推算など身近な例から、反応と吸着、拡散などの移動現象までを取り扱います。物質機能応用特論IIでは、発展的な現象を扱います。
到達基準
基本的な数理モデル化の考えが身についていること。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
BASE学府履修案内のカリキュラムマップを参照して下さい。
授業内容
講義の進展に応じて内容が変わる可能性があります。
以下は、2019年度までに行った講義内容の例示です。
毎回の講義で、課題を出します。

第1回 固体内での熱伝導、物質の拡散、境界条件
第2回 球座標系での拡散方程式の導出と境界条件
第3回 方程式の無次元化と時定数の見積もり比較
第4回 円管内流れと運動量収支
第5回 可逆吸着、物質移動、反応の錬成
第6回 反応と反応熱、反応の暴走
第7回 物質、エネルギー、運動量の出入り
第8回 これまでのまとめ
定期試験

履修条件・関連項目
本講義は、専門基礎科目である。

授業時間15時間と課題に取り組む時間に加え、講義ノートや参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
参考書
「ものづくりの化学工学」山口由岐夫著(丸善出版)、
「速度論」小宮山宏 著(朝倉書店),「道具としての微分方程式」斉藤恭一 著(ブルーバックス), "Transport phenomena" by R. Byron Bird
成績評価の方法
毎回提出を求める演習の解答内容(3割)、および定期試験(7割)に基づいて評価する。100点満点のうち、60点以上が単位取得要件です。
S: 90点以上、A: 80以上90未満、C: 70点以上80点未満、C: 60点以上70点未満
教員から一言
現象を「定量的に」理解するための手段として数理モデルは極めて有効です。分かりやすい講義を心がけますので、演習や復習を通じて、自分の手で数式を立てる力を身につけて下さい。
キーワード
オフィスアワー
毎週月曜日11:00-12:45
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/01/12 13:29:17