科目名[英文名]
植物遺伝育種学特論   [Advanced Plant Genetics and Breeding]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 96113
責任教員 [ローマ字表記]
山田 哲也   [YAMADA Tetsuya]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
『グリーン・イノベーションに植物遺伝育種学が果たす役割』

開講日時: 令和3年7月30日(金)10:00〜
開講場所: 東京農工大学6号館2F 209 およびオンライン

 本科目は、農学における最先端の知識・技術を学ぶことにより、生物生産科学分野における高度の専門能力をつけるための講義科目です。植物を利用したグリーン・イノベーションが提案されています。これは、植物の持つ様々な能力を最大限に利用することで、食糧問題や環境問題の解決を目指すとともに、関連産業を発展させ、新たな雇用を創出するというものです。本講では、植物を利用したグリーン・イノベーションの実現に植物遺伝育種学が果たすべき役割について講義します。
1) 植物遺伝育種学の目的: 従来の目的(食糧増産や品質向上など)とそれらの達成に向けて行われてきた植物遺伝育種学研究の歴史を概説します。また、グリーン・イノベーションに向けて新たに設定すべき植物遺伝育種学の目的(温室効果ガスの削減や再生可能エネルギー源の開発など)を提案します。
2) 植物遺伝育種学の目的達成プロセス: 植物遺伝育種学の目的を達成するために必要なプロセスの全体像を提示するとともに、各目的の達成に向けて植物遺伝育種学の分野で行われている研究の進捗状況および問題点を概説します。
3) 植物遺伝育種学の目的達成に貢献する育種技術: 植物遺伝育種学の目的達成に貢献する育種技術として、人工ヌクレアーゼやCRISPR/Cas9システムによるゲノム編集などを紹介します。
到達基準
植物遺伝育種学の従来および新たな目的と、それらの目的を達成するためのプロセスを理解できるようになる。また、その目的の達成に貢献する育種技術として、人工ヌクレアーゼやCRISPR/Cas9システムによるゲノム編集を理解できるようになる。
 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容

1: 植物遺伝育種学の従来の目的
  (1)従来の育種目標 (2)従来の育種技術
2: 植物遺伝育種学の新たな目的
  (1)グリーン・イノベーション (2)植物を利用した環境問題の解決
3: 植物遺伝育種学の目的達成に貢献する育種技術
  (1)新しい育種技術 (2)ゲノム編集 (3)人工ヌクレアーゼ (4)CRISPR/Cas9システム
なお、授業の進行状況に応じて、授業内容を修正する可能性があります。
履修条件・関連項目
授業時間7.5時間とレポート等作成にかかる時間に加え、配布した講義資料等を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
資料は授業時に配布します。
参考書
藤巻宏ら 共著「植物育種学 上・下」(培風館)、鵜飼保雄「植物改良への挑戦」(培風館)、育種学会編「植物育種学辞典」(培風館)、江面浩ら 監修「新しい植物育種技術を理解しよう」(国際文献社)
成績評価の方法
レポート提出による(100%)。 
教員から一言
植物を利用したグリーン・イノベーションは植物科学の共通目的です.研究者として将来この目的にどのように関与していくかを考える機会になると思います.
キーワード
グリーンイノベーション、植物育種、ゲノム編集、人工ヌクレアーゼ、CRISPR/Cas9システム
オフィスアワー
月曜日の12:00〜13:00です.質問や相談は随時受け付けます.E-mailでの対応も可能です.
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2021/02/08 17:34:04