科目名[英文名]
先端生命科学特論   [Advanced Life Science]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 96212
責任教員 [ローマ字表記]
松下 保彦   [MATSUSHITA Yasuhiko]
所属 農学研究院 研究室   メールアドレス

概要
令和3年11月25日 オンライン開講
「植物免疫」
植物は、カビ、細菌、ウイルス等の生物的環境因子に応答して自らを防御する植物免疫と呼ばれるしくみを備えている。植物免疫では、細胞死誘導を伴う、過敏感反応と呼ばれる防御応答の例が知られている。本講義では最初に、植物における外来遺伝子等の発現操作手法を解説し、植物ウイルスの増殖様式と植物の防御応答、細胞死誘導に関わる遺伝子探索、外来遺伝子等の発現操作による細胞死誘導の研究事例を紹介する。次に、現在までに知られている植物免疫の概要と病原体認識に関する分子機構、植物免疫の発動制御の研究事例について解説する。

本講義は、農学における最先端の知識・技術を学ぶことにより、応用生命科学分野における高度の専門能力をつけるための講義科目です。
到達基準
(1)植物において外来遺伝子を人為的に発現するための各種手法について理解できるようになること
(2)植物におけるウイルスに対する防御応答、細胞死誘導の概要について理解できるようになること
(3)植物免疫の概要について理解できるようになること
(4)病原体認識に関わる植物側受容体の遺伝子および植物免疫の発動制御に関する研究事例について理解できるようになること

履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
(1)植物における外来遺伝子等の人為的発現操作
(2)植物ウイルスの増殖様式と植物の防御応答
(3)植物において細胞死を誘導できる遺伝子の探索と解析
(4)植物免疫の概要
(5)病原体認識に関与する植物側受容体の遺伝子
(6)植物免疫の発動制御
履修条件・関連項目
分子生物学、遺伝子工学分野の講義科目を履修していることが望ましい。
授業時間とレポート等作成にかかる時間に加え、講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと
テキスト・教科書
classroom等に掲載する講義資料をもとに講義を行う。
参考書
ウイルス Vol.65, No.2, 199-208 (2015)
植物の成長調節 Vol.53, No.1, 43-52 (2018)
Dr.岩田の植物防御機構講座
 (https://www.meiji-seika-pharma.co.jp/oryze/dr-iwata/)
Frontiers in Plant Science 5,307 (2014)
Nature 486, 228-233 (2012)
Plant Journal 31,341-353 (2002)
Plant Journal 36,421-429 (2003)
Plant Journal 43,491-505 (2005)
Plant Journal 73,357-367 (2012)
Plant Journal 89,671-680 (2017)
Plant Journal 93,592-613 (2018)
Plant Physiology 175,498-510 (2017)
成績評価の方法
レポート(100%)によって評価する。
教員から一言
今回学習した植物免疫に関するこれまでの基礎研究の成果が、食糧増産などの観点から、今後どのように応用展開されるとよいか自分なりに考えてみてください。
キーワード
植物免疫、防御応答、植物ウイルス、細胞死、遺伝子発現制御
オフィスアワー
10:00 ? 17:00(月―金)(メール等で事前に連絡してください。)
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2021/10/07 14:28:09