科目名[英文名]
環境植物保全学特論   [Advanced Plant Science for Environmental Conservation]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 96323
責任教員 [ローマ字表記]
渡辺 誠   [WATANABE Makoto]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
・ 【開講日時】令和3年11月11日(木)10:00〜、オンライン開講
・ 環境科学と樹木生理生態学の学問分野を背景として、人間活動の活発化に伴って増加している大気汚染物質のオゾンに対する樹木の応答を様々なスケールで学びます。
・ 環境科学および農学における最先端の知識・技術を学ぶことにより、環境資源共生科学分野における高度な専門能力をつけるための講義科目です。
・ 基本的に講義形式で実施しますが、講義内容に関連した対話・討論も行う予定です。
到達基準
・ 森林の健全性を損ねる大気汚染物質であるオゾンに対する樹木の生理生態学的応答とそのリスクについての理解することができる。
・ 自身の研究テーマと大気汚染の関係を考察し、それを表現することができる。

・ ディプロマポリシーの観点に関しては、履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
・ 森林の主要構成種である樹木は、葉における光合成を起点とした炭素固定を行う事によってCO2などの温室効果ガスによる地球温暖化の低減に貢献している。また、健全な樹木によって構成される森林は、木材などの木質バイオマスを始めとして多くの資源生産を通じて、私たちの生活を支えている。このような森林の機能(生態系サービス)が、産業革命以降、増加の一途をたどる対流圏のオゾン(大気汚染物質)によって損なわれていることが指摘されている。本講義では森林を構成する樹木に対するオゾンの影響を解説する。
・ 本講義は以下の4項目からなり、この中で対話・討論も実施する。なお、授業の進行状況に応じて、授業内容を修正する可能性がある。
1. オゾンによる大気汚染の過去と現在
2. オゾンに対する樹木の生理生態学的応答
(1) 成長応答
(2) 光合成応答
3. 日本の森林樹種6種に対するオゾンの影響に関するリスク評価
4. 先端研究
(1) 開放系オゾン暴露実験
(2) 樹冠上部と下部の光合成におけるオゾン感受性の違い
履修条件・関連項目
授業時間7.5時間とレポート等作成にかかる時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと
テキスト・教科書
特になし
参考書
・ Izuta T. (ed) (2017) Air Pollution Impacts on Plants in East Asia. Springer, Japan.
・ 小池孝義, 北尾光俊, 市枝智明, 渡辺 誠 (編) (2020) 木本植物の生理生態. 共立出版, 東京.
・ 伊豆田 猛 (編) (2020) 大気環境と植物. 朝倉書店, 東京.
・ 渡辺 誠, 山口真弘 伊豆田 猛 (2016) 大気環境と植物 -第4講 樹木に対するオゾンの影響-. 大気環境学会誌 51(6): A67-A75.
成績評価の方法
授業参加度(30%)およびレポート(70%)によって評価する。
教員から一言
キーワード
オゾン、樹木、光合成、リスク評価、生理生態学
オフィスアワー
質問等は講義中・終了時に受け付ける。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2021/10/07 11:51:03