科目名[英文名]
環境微生物保全学特論   [Advanced Microbiology for Environmental Conservation]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 96324
責任教員 [ローマ字表記]
成澤 才彦(茨)   [NARISAWA Kazuhiko]
所属 連合農学研究科 研究室   メールアドレス

概要
令和3年 6月25日(金)10:00〜 
オンライン開講

近年の作物生産は、化学農薬や肥料に依存した体系をなっています。一方、これら農薬や肥料は、環境に負荷を与え続け問題ともなっています。そこで、今日では、これら化学物質の使用を削減し、生物的な手法で病虫害防除を行うなどの自然農法や有機農法への変換が求められています。私は、「自然界の植物には、共生菌類が定着しており、そのため病害虫等の環境ストレスに耐性を示す」との仮説を提唱しています。本講義では、この仮説を証明するために、まず、植物と共生菌の関係を詳細に説明します。次にこれら共生菌類の生態と役割に関して解説します。
本特論は、農学における最先端の知識・技術を学ぶことにより、環境微生物保全学分野における高度の専門能力をつけるための講義科目です。
また、対話・討論型を含むアクティブラーニング(AL)で授業を行います。
到達基準
農学専門領域である環境微生物保存学の中で特に菌類と植物との共生関係における高度の専門内容を理解することができる。
応用総合科学としての農学の特性を活かして、多面的な視点から、この共生関係に基づく新たな作物生産システムに関する課題解決に関して柔軟に考察できる。
授業内容
1. 環境ストレス耐性を付与する根部エンドファイトの発見
2. 根部エンドファイトの宿主植物内での行動様式
3. 根部エンドファイトと植物との共生関係
4. 共生メカニズム
5. 自然界での根部エンドファイトの生態
なお、各授業項目に関して、それぞれALの観点から、クイズ、発表の機会を設定します。


履修条件・関連項目
授業時間7.5時間とレポート等作成にかかる時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと
テキスト・教科書
資料は授業時に配布します。
参考書
講義中に情報提供します。
成績評価の方法
授業参加態度50%:出席、討論への貢献を評価します。
提出課題50%:与えられた課題を説明し、対応策の有効性について議論できることを評価のポイントとします。
教員から一言
私の仮説「自然界の植物には、共生菌類が定着しており、そのため病害虫等の環境ストレスに耐性を示す」は正しいのでしょうか?皆で議論しましょう。
キーワード
共生、微生物、植物、エンドファイト、環境ストレス耐性
オフィスアワー
質問等は以下の連絡先までお願いします。 E-mail: kazuhiko.narisawa.kkm☆vc.ibaraki.ac.jp
備考1
備考2
参照ホームページ
http://kabi.agr.ibaraki.ac.jp/index.html
開講言語
語学学習科目
更新日付
2021/02/18 16:12:00