科目名[英文名] | |||||
教職概論 [Introduction to Teaching Profession] | |||||
区分 | 教職科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | VED1001 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
降旗 信一 [FURIHATA Shinichi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
この授業の目標は「教育」、「学校」、「授業」、「教師」といったキーワードに関して教職履修学生として自分なりのイメージをつかむこと(特に1年生)、また現状を批判的にとらえ、問題点を自分の言葉で説明できるようになること(特に2年生)です。 この授業は、教員免許取得をめざす人、教師をめざす人、学校教育について考えようとするみなさんに向けて開講されています。 この授業を履修する皆さんは、教職科目履修者⇒つまり、教職課程在籍学生⇒すなわち教員のたまご、となります。このような皆さんの立場は、いわば教育業界へと一歩踏み出した者として社会的にも認知される立場でもあります。全国の大学の教職履修学生は取得を目指す免許の校種や教科の違いがあっても同じ教職履修学生としての共通性を有することになります。そうした教職履修学生として学校現場との接し方について身に付けることもこの授業のねらいの1つとなります。 |
到達基準 |
1年生(教職履修1年目の方) 皆さんは、教職履修学生1年目ですので、教育業界へと一歩踏み出した者として以下のことを身につけてください。 ・「教育」、「学校」、「授業」、「教師」といったキーワードに関して教職履修学生として自分なりのイメージをつかむこと ・教職履修学生としてのあるべき行動に関する常識、自覚を身に付けること ・レポートの書き方、手紙(電子メール)の書き方、自己紹介の仕方、人前での話し方(ミニ授業や討論)など、社会人としての常識を身に付けること。 2年生(教職履修2年目の方) 皆さんは、教職履修学生としてすでに1年間のキャリアを有しています。2年目の今年は下記のことを身につけてください。 ・「教育」、「学校」、「授業」、「教師」といったキーワードに関して2年目の教職修学生として現状と問題点を自分の言葉で説明できるようになること。 ・教職履修学生としてのあるべき態度や服装に関して1年生と模範となること。 ・レポートの書き方、手紙(電子メール)の書き方、自己紹介の仕方、人前での話し方(ミニ授業や討論)など、1年生の模範となること。 |
授業内容 |
授業計画 この授業は、教員免許取得のための必修授業です。各学科の卒業要件を満たすことに加え、免許取得のために本授業を履修しなければならないという各履修者のおかれた状況を考慮し、効率的に必要な学習を進めていただくために授業は原則としてオンライン・オンデマンド方式で実施します。 また教員と履修者、履修者間の円滑なオンラインコミュニケーションを維持するためにDX教育技術[アバターで授業参加]を活用し、最新のDX教育スキルを習得します。 さらに昨年に引き続き、地域の課題に向き合える教員の育成のため地域教育資源調査を実施します。 毎回の授業は、下記の6部構成で行います。なお下記以外でも教職に有効と考えられる内容を追加する可能性があります。 第1部. 第1回から第3回 授業の概要説明、分担のほか、職業選択についての議論、地域教育資源調査の説明を行います。 第2部.第4回から第6回 教職コアカリ演習⇒教科書の該当章について教員と各履修者の間で質疑応答を行います。履修者は各章を読んで「わかったこと」「わからないこと」を所定のフォームに記入します。教員はその質問に対して動画で回答します。履修者はその動画を視聴した上で、毎回の授業で学んだことをフォームで報告します。 第3部.第7回から第13回授業 教科書レポート⇒履修者は、教科書の1章から7章のいずれか1章を選んで、自分の担当日の1週間前までにレポートと発表動画(5分以内)を作成し、クラスルームにアップロードします。(分担は初回授業で行います。) 他の履修者は、毎回の授業時間内に、あらかじめ指定した5人一組のグループとなって各授業時間にズームで40分以内のグループ討議を行います。終了後、グループ代表者は、その録画データをクラスルームにアップロードします。各履修者は毎回の授業で学んだことや発表者への質問をフォームで報告します。 発表者は担当授業終了後、2週間以内に、質問への回答を動画撮影(5分程度)してクラスルームにアップロードします。 教員は各章の議論を踏まえ、必要なコメントを毎回40分以内で行います。 第4部.第14回.DX教育調査の実施と調査表の作成 「DX教育[アバターで授業参加]を」をテーマに各自が調査を行い、その成果を調査レポートにまとめて提出します。 第5部. 第15 回 学習内容のふりかえり 授業全体をふりかえります。 毎回の教職コアカリ演習のテーマは原則下記のとおり(順序は適宜入れ替えます)です。このほか教科書の各章のテーマにそってレポートと討議を行います。 第1回 4/9(工),12(農)シラバス説明及びテキスト紹介、発表分担決め等 第2回 4/16(工),19(農)公教育の目的とその担い手である教員の存在意義の理解 第3回 4/23(工),26(農)【教職研究会】進路選択に向け、他の職業との比較を通した教職の職業的特徴(1)【公教育の担い手として】 第4回 4/30(工),5/10(農)進路選択に向け、他の職業との比較を通した教職の職業的特徴(2) 【学びの支援者として】 第5回 5/7(工),17(農)教職観の変遷を踏まえた今日の教員に求められる役割(1) 【高度専門職として】 第6回 5/14(工),24(農)教職観の変遷を踏まえた今日の教員に求められる役割(2) 【即戦力の実践者として】 第7回 5/21(工),31(農)今日の教員に求められる基礎的な資質能力(1) 【教育内容の視点から】 第8回 5/28(工),6/7(農)今日の教員に求められる基礎的な資質能力(2) 【教育方法の視点から】 第9回 6/4(工),14(農)幼児、児童及び生徒への指導及び指導以外の校務を含めた教員の職務の全体像(1) 【学校の中での職務】 第10回 6/11(工),21(農)幼児、児童及び生徒への指導及び指導以外の校務を含めた教員の職務の全体像(2) 【学校の外での職務】 第11回 6/18(工),28(農)教員研修の意義及び制度上の位置付け並びに専門職として適切に職務を遂行するため生涯にわたって学び続けることの必要性(1) 【教員のキャリアプランニング】 第12回 6/25(工),7/5(農)教員研修の意義及び制度上の位置付け並びに専門職として適切に職務を遂行するため生涯にわたって学び続けることの必要性(2) 【教員のライフプランニング】 第12回 7/2(工),7/12(農)教員に課せられる服務上・身分上の義務及び身分保障 第13回 7/9(工),7/17(農)校内の教職員や多様な専門性を持つ人材と効果的に連携・分担し、チームとして組織的に諸課題に対応することの重要性(1) 【幼児・児童・生徒への対応】 第14回 7/16(工),7/19(農。校内の教職員や多様な専門性を持つ人材と効果的に連携・分担し、チームとして組織的に諸課題に対応することの重要性(2) 【保護者・地域への対応】 第15回 7/23(工),7/26(農)総合討議 |
履修条件・関連項目 |
教員免許取得を目指すことが履修要件です。 |
テキスト・教科書 |
『教職概論』〈「SDGsと学校教育」シリーズ〉岩本泰・小玉敏也・降旗信一編著、A5判並製、183頁、定価2000円+税、ISBN978-4-7620- 2915-8 ※教科書の所持・使用は、単位取得(教員免許保持)のための必須条件です。 |
参考書 |
成績評価の方法 |
以下の4つのレポートの合計点で90点以上がS,80点以上がA、70点以上がB、60点以上がC,60点未満がD(不合格)となります。なお、出席率が8割を切ると欠席の回数に応じて評価が下がります。(出席率6割を切ると単位の取得が危うくなりますので十分ご注意ください。) (1) 教科書レポート A4で2p以内(40字×30行)。表紙不要。MSワードで作成。教科書の中の任意の一章について、1)担当章にかかわる重要なキー概念や事実の説明(著者の主張は何か?)、2)自分の問題意識と文献調査の結果から得られた結論、3)さらに議論してみたい論点の提起、を記述し、自分の担当ミニ授業の7日前までにクラスルームにアップ。さらにその内容を5分以内でプレゼン動画作成。ミニ授業の担当日は第一回授業で決めます。提出期間以外に提出されたレポートの評価はできませんのでご注意ください。 【レポートの書き方について】 以下の観点により採点する。 ・自分で考え、記述したものであるか。(剽窃・複写が判明した場合は0点とする。友人間で同様の行為を行ったと判定した場合は双方ともに0点とする。) ・授業テーマにそった課題設定となっているか。 ・引用と自分の主張を明確に区別できているか。 ・要求されている文字数を満たしているか。 ・表題及び全体の構成の仕方は適切か。 ・結論の導き方は妥当か。 ・提示された論点は明確か。 ・そのあとのグループ討議を刺激するような有益かつ魅力的な情報を提供しているか。 (2)毎回の授業振り返りシート 毎回の授業で学んだことをフォームで報告します。フォームに何も記入がなければ欠席扱いになります。 (3)地域教育資源調査表の提出。(海外の地域や学校との交流推進のため、英語で提出した方には2割増しの点数加算があります。) (4)DX教育「アバターで授業参加」調査レポートの提出。 |
教員から一言 |
キーワード |
オフィスアワー |
質問はsfuri@cc.tuat.ac.jpにどうぞ |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
http://tuatkyoshoku.jp |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2021/04/09 9:55:09 |