科目名[英文名] | |||||
微生物学総論 [General Veterinary Microbiology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01VN2201 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
谷口 隆秀 [TANIGUCHI Takahide] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
総論では、前半で微生物学の歴史、細菌の分類、細菌の形態・構造と機能、栄養と増殖、物質代謝、遺伝と変異、滅菌と消毒、化学療法について、さらに真菌の基礎を学ぶ。後半ではウイルスの一般的性状を理解し、ウイルスの分類、ウイルスの細胞への感染・増殖様式、ウイルスの変異など、ウイルス学総論について学ぶ。また、微生物学実習に向けて、ウイルスの培養法・定量法・検出法などのウイルスに関わる基本的な実験技術、さらに血清診断の基礎知識である感染症免疫学・ワクチンについて学ぶ。 |
到達基準 |
微生物学の基礎と、細菌の形態や構造・機能など総論的なことを理解し、病原性細菌による感染症の検査方法とその原理についての基礎を理解する。ウイルスの定義、基本的構造、ウイルス増殖法の特徴、ウイルスの変異、ウイルスに関わる主要な実験技術など、ウイルスに関する様々な基本事項を理解する。血清診断やワクチン接種など感染症に関わる免疫学の基礎を理解する。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:(農学部の場合)本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。 URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
第1回 微生物学総論の目的、獣医微生物学の歴史、細菌の分類・形態・構造 第2回 細菌の栄養と増殖、代謝 第3回 細菌の遺伝と変異 第4回 滅菌と消毒、細菌検査法 第5回 細菌の感染と発症、治療法 第6回 抗菌薬と耐性 第7回 真菌総論 第8回 ウイルスの定義・構造・一般的性状 第9回 ウイルスの分類・ウイルスの増殖過程(1) 第10回 ウイルスの増殖過程(2)・ウイルスの干渉、変異 第11回 細胞培養、ウイルスの増殖、検出・定量 第12回 感染論(ウイルスの感染・伝播様式) 第13回 感染症免疫学の基礎 第14回 免疫応答と免疫反応:血清診断 第15回 免疫応答と免疫反応:ワクチン 試験 |
履修条件・関連項目 |
高等学校卒業程度の理科(特に生物・化学)、大学教養教育レベルの生物学の基礎知識を有していること。 授業時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
講義毎にスライドを公開、あるいは、プリントを配布する。自己学習のため、獣医微生物学第4版(文永堂出版)を教科書として用いる。 |
参考書 |
動物微生物学(朝倉書店) |
成績評価の方法 |
試験の成績による。出席率が70 % 未満の者は試験を受けることができない。 |
教員から一言 |
日本の清浄な衛生状態や抗生物質、ワクチンの普及で感染症は既に制圧された疾病のようなイメージを持っている人も多いようですが、近年の様々な新興・再興感染症の発生でもわかるように感染症学は医学・獣医学領域では現在でもとても重要な分野です。微生物学はその基礎となる講義です。憶えなければならない事が非常に多いので、きちんと理解するためにも予習、復習をしっかり行ってください。15回という限られた講義だけで微生物学総論のすべてを理解することは困難です。参考図書を活用して予習・復習を十分に行って理解するよう心掛けて下さい。基本的に追試は行わない予定なので注意すること。 |
キーワード |
細菌、真菌、ウイルス、感染症、宿主‐感染体関係、感染免疫、ワクチン、感染論。 |
オフィスアワー |
担当教員に E-mail にて連絡して下さい(taniguti@cc.tuat.ac.jp)。 |
備考1 |
遠隔講義のため、質問などが困難な場合はE-mailで質問を受け付けます。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/01/31 13:47:15 |