科目名[英文名] | |||||
微生物学実習Ⅱ [Practice in Veterinary Microbiology Ⅱ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 1 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01VN3216 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
オブライエン 悠木子 [OBRIEN Yukiko] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
獣医学において基本的な概念である無菌操作、病原体の特性及びその取り扱いを体験的に学ぶ。さらに、微生物学的な診断法の基礎を体験的に学ぶ。細菌およびウイルス、それぞれの特性を体験的に理解することにより適切で安全に取扱える能力、ならびに基礎的な免疫学的手法を用いた診断法を実施する能力を身につける。微生物学実習Iで習得した細菌の培養・グラム染色技術や細胞培養およびウイルス定量などの基本操作に基づき、微生物学実習IIでは動物からの菌分離や中和試験などを内容を習得する。 |
到達基準 |
授業内容に示す実施項目の内容を体験的に学習し、習得すること。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。 URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
実習内容 病原体の増殖や細胞の成長に時間がかかるため、一つの実施項目について、複数回の実習となる。また、複数項目を同時にこなす実習日もある。学生大会による休講措置の日程との兼ね合いで、実施項目の順序は毎年入れ替わる。 実施項目を以下に示す。 1. 伝染病診断の意義と手技 2. 動物からの菌分離 ・染色法 ・動物への菌接種 ・生菌数測定(播種) ・生菌数測定(判定) ・無菌的採材法 ・菌の染色と判定 3. 補体結合反応 ・補体結合反応(反応) ・補体結合反応(判定) 4. HA/HI試験 ・発育鶏卵観察 ・ウイルス分離のための材料の調整 ・発育鶏卵へのウイルスの接種 ・接種卵観察 ・ウイルス回収 ・HA/HI試験 5. 初代培養細胞の作製 ・発育鶏卵観察 ・鶏胚由来線維芽細胞の作製 ・観察 6. 中和試験 ・凍結保存細胞の融解 ・細胞の継代 ・細胞へのウイルス接種 ・ウイルス回収 ・ウイルス保存 ・細胞の調整及び細胞の継代 ・ウイルス力価の測定(反応) ・ウイルス力価の測定(判定) ・中和試験(反応) ・中和試験(判定) ・細胞の凍結保存 7. 封入体観察 ・ギムザ染色による封入体の観察 8. 蛍光抗体法 ・単色蛍光抗体法 ・多重染色蛍光抗体法 9. 総括と試験 |
履修条件・関連項目 |
微生物学総論を履修中あるいは履修済みであること。微生物学実習Iを履修済みであること。 授業時間 30 時間と課題作成にかかる時間に加え、配布した講義資料 や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと |
テキスト・教科書 |
獣医微生物学実験マニュアル(原澤亮、本多英一監修:チクサン出版社) |
参考書 |
微生物学実習提要 東京大学医科学研究所学友会編(丸善) |
成績評価の方法 |
実習に取り組む態度(60%)、レポート(30%)、試験(10%)により成績を評価する。 学則に則り、一定数以上の実習に出席しない場合には試験を受けることができず、また成績評価を受けることもできない。遅刻は欠席と同様に扱う。 |
教員から一言 |
病原性微生物を扱う実習であるため、BSL2施設である実習室での飲食・喫煙・化粧を施すことなどは厳禁である。白衣、上履きを忘れたものは実習を受けられない。実習に取り組む態度が悪い者、実習を行う上で危険と思われる行為があった場合は実習室から退室させ、欠席として扱う。 |
キーワード |
無菌操作 実験動物を用いた菌分離 血清診断 補体結合反応 HA/HI試験 初代培養細胞 細胞培養とウイルスの取扱 中和試験 封入体観察 蛍光抗体法 |
オフィスアワー |
事前にメールで連絡しアポイントを取ること。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/01/19 10:34:15 |