科目名[英文名] | |||||
臨床病理学 [Veterinary Clinical Pathology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01VN3416 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
町田 登 [MACHIDA Noboru] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | 獣医臨床腫瘍学 | メールアドレス |
概要 |
臨床病理学(clinical pathology)とは、病気の正しい診断を目的とした学問分野である。正しい治療のためには正しい診断が欠かせない。治療が成功しない理由の多くは診断が誤っているからである。正しい診断と正しい治療によって患者は快方に向かうが、快方に向かっていることを知るためにもやはり診断が必要である。「診断」を一言で表すなら、病気の個体で起きている現象を見きわめることである。あるいは、病気と健康の差を知ることとも言える。しかし、病気と健康はきわめて相対的であり、簡単に割り切れるようなものではない。そこで、まず病気と健康の差を可視化する手段を考えなければならない。これが臨床検査である。患者から得たさまざまな生体試料をもとに臨床検査を行って、その結果を解釈し、病気の診断の材料とするのが臨床病理学の本質である。 |
到達基準 |
動物の生体試料を用いて様々な検査を実施し、それらの検査で得られた情報を解釈して、疾患について適切な診断、治療、予後判定を行う能力を身につける。そのために、臨床診断に用いる様々な臨床検査の原理、方法ならびに意義を理解する。さらに、検査結果を総合的に解釈し、診断法、治療法、予後判定に結びつける方法を習得する。 上記の学習を通じて、現在われわれが直面している諸問題を解決し、持続可能な社会を実現するべく、高度な専門的知識と科学的な研究手法、社会的な倫理観や幅広い対応力、さらには高いコミュニケーション能力を身につけるための一助とする。 |
授業内容 |
1. 検体の採取と処理ならびに検査値の解釈 2. 血液の検査 ① 赤血球の検査 ② 白血球の検査 ③ 血小板と血液凝固・線溶系の検査 ④ 血漿・血清タンパク質の検査 3. 免疫学的検査 4. 電解質・酸塩基平衡、血液ガスの検査 5. 尿・腎・泌尿器系の検査 6. 消化管、膵臓、肝・胆道系の検査 ① 消化管と膵臓の検査 ② 肝臓・胆道系の検査 7. 内分泌検査・代謝病の検査 8. 運動器・骨疾患の検査 9. 体液・貯留液、皮膚等試料の検査 10.細胞診 |
履修条件・関連項目 |
総授業時間数である30時間に加え、本学の標準時間数に相当する学習時間を当該授業内容の予習と復習にあてることで、より一層理解を深める。 |
テキスト・教科書 |
指定のテキストや教科書はなし。教材を配布する。 |
参考書 |
指定の参考書はなし。 |
成績評価の方法 |
2回実施する試験の結果等から総合的に判断する。 |
教員から一言 |
学習内容がきわめて豊富な学科目ですので、授業の予習と復習が最重要ポイントになります。 |
キーワード |
特になし。 |
オフィスアワー |
月曜日〜金曜日の8:30〜17:15 |
備考1 |
特になし。 |
備考2 |
特になし。 |
参照ホームページ |
特になし。 |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/02/18 13:51:23 |