科目名[英文名]
農学部特別講義Ⅱ(農の哲学と倫理)   [Special Lecture on Agriculture Ⅱ]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01ag1041
責任教員 [ローマ字表記]
澤 佳成, 大倉 茂   [SAWA Yoshinari, OHKURA Shigeru]
所属 農学部 研究室 9-106,9-203  メールアドレス

概要
 私たち人類の生存の基盤である農。そのかたちは、近代化による科学・技術の進展とともに、大きく変わってきた。その変遷の過程で、農薬による被害などさまざまな問題を引き起こしながら、農業生産の規模は拡大し、農地の集積も進んでいる。一方、国際家族農業の10年を国連が2014年に提唱しているように、世界では小農が持続可能な社会に寄与するという指摘もある。
 こうした中で、本講義では、まず、農を取り巻く現実の問題や実践をふまえつつ、「農にはどんな社会的問題があるのか」を把握する。そして、「農の営みは私たち人間にとってそもそもどんな意味を持っているのか」、「農は持続可能な社会にどう寄与していく可能性をもっているのか」といった点について、理論的に考察する機会としたい。
到達基準
 1)農を取り巻く問題の所在を理解する。
 2)農の持つ意味について自分なりに説明することができる。
 3)持続可能な社会にたいし農が寄与しうる側面について理解する。

ディプロマ・ポリシー上の観点については、本学HP(三つのポリシー)
のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
 第1回 ガイダンス(4/7)
Ⅰ.農を取り巻く諸問題
 第2回 アントロポセンのはじまりを探る(4/14)
 第3回 哲学と開発による環境破壊との関係(4/21)  
 第4回 農業を倫理から考えてみる(4/28)
Ⅱ.私たちにとって農とは何か
 第5回 農のもつ意味①――人間と自然との共生(5/12)
 第6回 農のもつ意味②――人間の能動性を回復する実践(5/26)
Ⅲ.持続可能な社会と農
 第7回 都市農業の可能性(6/2)
 第8回 地域コミュニティと農(6/9)
履修条件・関連項目
※本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと。
テキスト・教科書
とくにありません。
参考書
授業で適宜紹介します。
成績評価の方法
期末レポート 80点、毎回のコメント20点
教員から一言
農の問題点や農の未来について、一緒に考えてみませんか?
キーワード
〈農〉の哲学、農業倫理
オフィスアワー
講義後
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/04/05 10:42:43