科目名[英文名] | |||||
農業気象学 [Agricultural Meteorology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 1 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01an2015 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
松岡 延浩, 田中 治夫 [MATSUOKA Nobuhiro, TANAKA Haruo] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
【目的】 生物生産学の基礎となる,農業気象についての幅広い学力・知識を身につけ、問題解決のための柔軟な思考力を身につける。 【概要】 耕地を維持,管理するために必要な気象に関する基礎理論を概説する。前半は,気象要素の性質を理解しそれを使って耕地における熱や水分の移動,光合成について解説する。後半は,気候の形成とそれに適した農業生産,農業気象災害について解説する。 この科目は生物生産学科の生産技術環境系科目に位置付けられる。 |
到達基準 |
1. 気象要素の性質を正しく説明できる。 2. 気象要素が作物の生育に及ぼす影響を定量的に説明できる。 3. 作物群落が気象要素に及ぼす影響を定量的に説明できる。 4. 農業気象災害のメカニズムを理解し,対策を提案できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。 URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
本講義は,非常勤講師の松岡延浩先生(千葉大学園芸学部教授)が行います。 日程は決まり次第掲示します。 動画・資料は Google Classroom にあげますので,期限内に課題に解答してください。 1. 耕地の熱の授受:耕地における熱収支とそれに伴う熱移動形態(放射,顕熱,潜熱,地中熱伝導)について説明する。 放射:放射の物理的意味とそれに関する諸法則を説明する。 2. 温度と湿度:熱と温度の違い,湿度の概念,耕地の温度分布,計測法について説明する。 降水、蒸発散と水収支:耕地の水収支の概念と降水,蒸発のメカニズムについて説明する。 3. 風とエネルギーおよび物質の拡散・輸送:耕地における熱,水蒸気,運動量,炭酸ガスなどの移動と風の関係を説明する。 4. 光合成と微気象:SPACの概念に基づいて,光合成を概説する。 作物群落の乾物生産と微気象:光合成と群落形態について説明する。 5. 気候と農業:気候と農業生産,作期計画について説明する。 6. 農業と気象災害:農業気象災害の基本的考え方を概説する。 冷害:農業気象的に見た冷害について説明する。 7. 凍霜:農業気象的に見た凍霜害について説明する。 8. 農業気象,農業気象災害について取りまとめる。 |
履修条件・関連項目 |
高校程度の数学を理解していること。 学科専門科目の生産環境系科目に区分される。 授業時間15時間に加え、プリント、参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
プリントを使用する。 |
参考書 |
新農業気象・環境学/長野敏英・大政謙次編,朝倉書店,2005 生物環境気象学/浦野慎一他共著,文永堂出版,2009 |
成績評価の方法 |
1日目の試験(50%)+2日目の試験(50%) R3年度成績分布:S:12%、A:53%、B:25%、C: 6%、D: 4% R2年度成績分布:S:23%、A:23%、B: 5%、C:14%、D:36% R元年度成績分布:S:17%、A:45%、B:14%、C:14%、D:10% |
教員から一言 |
耕地を維持,管理するためには,様々な気象に関する基礎理論を知っておく必要があります。この講義内容を通して, 自分で,農地で起こっている気象現象を理解し農業技術に応用する能力を修得することを目標とします。 |
キーワード |
群落微気象,熱輸送,物質輸送,生物環境調節 |
オフィスアワー |
非常勤講師のため無し:質問事項などはメールで対応します。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/01/30 16:17:36 |