科目名[英文名] | |||||
植物生態生理学 [Plant Ecophysiology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01an2022 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
大川 泰一郎, 安達 俊輔 [OKAWA Taiichiro, ADACHI Shunsuke] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
植物生態生理学は植物生理学の一分野であり、生態学的視点から群落の成長、光合成、物質生産、環境ストレスなど植物と環境要因との関係を研究する学問である。植物の成長と発育は、光、温度、水などの環境条件の影響を大きく受ける。耕地や施設での作物栽培においては、これを十分に把握しておくことが不可欠である。本授業では、植物の成長、発育、物質生産、転流、分配と、光、温度、水などの環境条件との関係に関わる諸問題を植物生態生理学の視点から述べる。 |
到達基準 |
植物の光合成、群落の物質生産、環境と植物との関係について理解し、説明できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの視点: 本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。 URL:https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
(大川) 1.作物生産に関わる研究における植物生態生理学の役割について論じる。さらに植物の特徴と階層性について述べ、植物個体を統一のとれたものとして認識するために必要な視点を述べる。 2.乾物生産に関係する要因(1)作物収量の成立過程 3.乾物生産に関係する要因(2)葉面積の支配要因と個体群構造 4. 乾物生産に関係する要因(3)個葉光合成と内部要因 5. 個葉光合成と環境要因 6.同化産物の転流:同化産物の転流とその機構について説明する。 7. 同化産物の分配 (安達) 8.植物のストレスとは:植物を取り巻く環境と植物の応答・防御機構についての概論 9.高温ストレス:光合成の障害、呼吸の変化、生産性と品質の低下 10.低温ストレス:生体膜の障害、冷害、凍結障害 11.植物の水分吸収と輸送:水ポテンシャル、根、水の通導、蒸散 12.水ストレス:気孔応答、干ばつ、過湿 13.光ストレス・大気環境:植物の光応答、地球温暖化、大気汚染 14.土壌環境と養分吸収:土壌特性、土壌pH、塩害 15.試験 |
履修条件・関連項目 |
植物生理学を履修後に受講することが望ましい。 |
テキスト・教科書 |
原則としてプリントを作成し配布する。 |
参考書 |
平沢正・大杉立編集 作物生産生理学の基礎 西谷和彦・島崎研一郎監訳 テイツ・ザイガー 植物生理学・発生学 培風館、古谷雅樹監訳 植物の生長と分化(上、下) 学会出版センター、寺島一郎編集 環境応答 朝倉書店 |
成績評価の方法 |
小テスト40点、期末試験60点、計100点満点で、大学の成績評価基準に基づいて評価する。 |
教員から一言 |
作物として個体群で栽培される植物の光合成、物質生産、環境と植物との関係について、生態学的な視点から理解を深めてほしい。 |
キーワード |
光形態形成、日長反応、水分生理、光合成、物質生産、環境、ストレス |
オフィスアワー |
木曜日12時から12時30分(開講期間のみとします。来室の時刻をあらかじめメイル等にてお知らせ下さい。) |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/01/24 14:03:45 |