科目名[英文名]
植物栄養・肥料学   [Plant Nutrition and Fertilizer]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01an2024
責任教員 [ローマ字表記]
大津 直子   [OTSU Naoko]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
植物栄養学は、植物が環境中から養分をどのように吸収し、植物体内でどのように代謝し、作物生産に結び付けるかについての学問である。養分吸収において相互作用する土壌微生物も、本学問分野に含まれる。さらに植物栄養学は肥料学から発展した学問である。
〔目的〕植物はどのような栄養素を必要とし、それをどのような機構で外界から摂取し、自らの体に同化し、様々な生理機能と結びつけているのか。植物の栄養活動に関する化学、生理学の基礎を理解することを目的とする。
〔概要〕根と葉からの養水分と炭酸ガスの吸収に端を発する植物の物質摂取と同化のうち、特に根からの吸収と吸収物質の輸送・同化に焦点を絞り、それらのプロセスを担う機構、吸収物質と同化産物の生理生化学的機能及び作物生産との関係について学ぶ。また、肥料取締法や肥料の分類についても学ぶ
到達基準
・植物の養分吸収機構、各栄養素の生理機能を理解できる。
・植物の養分吸収における、土壌微生物の役割を理解できる。
・肥料取締法や肥料の分類の基礎的な事項について理解できる。
本科目は、生物生産学科の専門科目(植物生産系科目)に区分され、学科推奨科目である
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1. 植物栄養学概論と研究の歴史
2.栄養素と水の吸収と輸送(1)
3.栄養素と水の吸収と輸送(2)、窒素の吸収、代謝、生理作用(1)
4.窒素の吸収、代謝、生理作用(2)
5.窒素の吸収、代謝、生理作用(3)・同位体・土壌診断
6.硫黄の吸収、代謝、生理作用
7.リンの吸収、代謝、生理作用
8. カリウム・カルシウム・マグネシウムの吸収、代謝、生理作用
9.鉄・亜鉛の吸収、代謝、生理作用
10.ホウ素・マンガンの吸収、代謝、生理作用
11.銅・ニッケル・モリブデン・塩素の吸収、代謝、生理作用
12. 有用元素について
13. 肥料の品質の確保等に関する法律
14.普通肥料の例と堆肥の製造法
15.まとめ、試験
履修条件・関連項目
基礎的な化学、生物学の履修済みを前提とする。
授業時間 30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
テキストは使わない。Google classroomを通じて、資料を配布する。
参考書
植物栄養学 第2版(文永堂出版)
Mineral Nutrition of Higher Plants (Academic press)
成績評価の方法
平常点3割、試験7割、出席は原則7割以上で試験受験資格ありとする。

教員から一言
キーワード
肥料、無機イオン、養分吸収、養分の欠乏、過剰、多量要素、微量要素
オフィスアワー
木曜日12時―12時半。ただし不在のこともあるので、メールで時間を約束したうえで、オフィスに来てください。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/09/25 15:02:18