科目名[英文名]
植物育種学   [Plant Breeding Science]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01an3027
責任教員 [ローマ字表記]
山田 哲也, 金勝 一樹   [YAMADA Tetsuya, KANEKATSU Motoki]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
育種学は人間が生物を遺伝的に改良するための原理の究明と技術の開発を目的とした学問分野であり、植物育種学は高等植物を対象とした育種学である。この授業科目では、「授業内容」に示すように、植物育種学の基礎から応用までを幅広く講義する.また,植物育種の現場で実際に利用されている基本的な育種技術について,その原理や方法を解説するとともに,国内外の植物育種の現状や最新の研究成果などを紹介する.なお,この授業科目は生物生産学科の専門科目(植物生産系科目)に区分され,学科推奨科目である.
到達基準
本講義では,授業(予習および復習を含む)・小レポートの作成・期末試験の実施を通じ,受講生が植物遺伝学および植物育種学を体系的に学習することで,作物の品種改良に用いられている従来の育種法に加え,QTL解析やマーカー利用選抜(MAS)などの育種関連技術を理解できるようになる.

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください.
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第 1回 はじめに(授業内容の説明など)
第 2回 植物遺伝育種学の基礎(自殖性植物と他殖性植物)
第 3回 植物育種とは1(育種の定義と目的)
第 4回 植物育種とは2(育種の流れ)
第 5回 突然変異1(突然変異の定義と種類)
第 6回 突然変異2(突然変異育種)
第 7回 選抜1(選抜理論,自殖性植物の選抜)
第 8回 選抜2(他殖性植物の選抜)
第 9回 交雑1(交雑の定義・目的・種類)
第10回 交雑2(自殖性植物の交雑育種)
第11回 交雑3(他殖性植物の交雑育種)
第12回 交雑4(マーカー利用選抜)
第13回 バイオテクノロジーと植物育種
第14回 育種学の最近の進歩と今後の課題
第15回 講義内容の総括および期末試験
履修条件・関連項目
授業時間30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
必要に応じてプリントを配布する.
参考書
藤巻宏ら 共著「植物育種学 上・下」(培風館),鵜飼保雄「植物改良への挑戦」(培風館),育種学会編「植物育種学辞典」(培風館)
成績評価の方法
履修案内に記されている成績評価基準に従い,学期中に課す小レポート(全10回,各5点)と学期末に行う筆記試験(50点)との合計点から成績を評価する.
教員から一言
育種学は体系化された学問ですが,関連分野が広く,全体を理解することは困難です.一方,品種改良は日々行われ,その技術は日進月歩で進展しています.受講生の皆さんには,植物育種の基本的な理論と実践的な側面とを同時に学び,本学問への理解を深めてもらいたいと思います.
キーワード
品種改良,育種法,バイオテクノロジー,遺伝的変異,人為選抜
オフィスアワー
月曜日の12:00〜13:00です.質問や相談は随時受け付けます.E-mailでの対応も可能です.
備考1
過去の成績分布は以下の通り.
R03(2021)S 17%, A 26%, B 22%, C 19%, D 17%
R02(2020)S 38%, A 30%, B 22%, C 6%, D 2%
R01(2019)S 8%, A 18%, B 21%, C 31%, D 23%
H30(2018)S 4%, A 14%, B 26%, C 37%, D 19%
H29(2017)S 12%, A 14%, B 27%, C 33%, D 14%
H28(2016)S 3%, A 2%, B 25%, C 47%, D 22%
H27(2015)S 5%, A 35%, B 34%, C 25%, D 3%
H26(2014)S 10%, A 38%, B 33%, C 6%, D 13%
H25 (2013) S 19%, A 37%, B 16%, C 19%, D 9%
H24 (2012) S 15%, A 36%, B 21%, C 19%, D 8%
H23 (2011) S 3%, A 34%, B 39%, C 18%, D 6%
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/12 14:20:19