科目名[英文名]
有機合成化学   [Synthetic Organic Chemistry]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 4  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01an4051
責任教員 [ローマ字表記]
岡田 洋平   [OKADA Yohei]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
目的:有機合成化学は,これまで学んだ有機化学の実践応用と位置付けられる.基本的な「有機化学の知識を,実践の合成に使ってゆくにはどうすればよいのか?」を学習の主題に,知識としての有機化学から,実践的な合成化学へと思考を発展させることを目的とする.
概要:生理活性天然物の合成を通して,生理活性物質の合成が以下に行われてきたかをまなぶ.また最近は「生理活性物質」から「生体機能分子」と概念や範囲が広がっており,精密な生体機能を制御する化学物質を人工合成することで,その類縁体を合成できるようになり,天然物を超える高活性や選択的・特異的に生物機能を制御できる.医薬品はこれの象徴的な物質であるが,その他にも生体機能分子の応用で,生命科学分野が大きく変わることもある.可能な限り実際に使われている人工生体機能分子の創製やその実用化も示してゆきたい.
到達基準
有機化学で学んだことを生体機能分子の合成に応用してきた経緯を学び,実際の合成に活かせることができる.
・生体機能分子の活性を意識しながら類縁体合成も意識できる合成解析力を身につけることができる.


本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第1回
ガイダンス:生体機能分子の合成の概要

第2回
植物関連生体機能分子の合成1

第3回
植物関連生体機能分子の合成2

第4回
フェロモン以外の昆虫関連生体機能分子の合成1

第5回
フェロモン以外の昆虫関連生体機能分子の合成2

第6回
昆虫フェロモンの合成1

第7回
昆虫フェロモンの合成2

第8回:
昆虫フェロモンの合成3

第9回
昆虫フェロモンの合成4

第10回
微生物関連生体機能分子の合成1

第11回
微生物関連生体機能分子の合成2

第12回
海洋生物関連生体機能分子の合成

第13回
実際の有機合成応用例の紹介

第14回
生体機能分子の合成のまとめ

第15回
全体のまとめと総合演習
履修条件・関連項目
授業時間30時間に加え,教科書や参考書を参照し,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと.
有機化学I,有機化学II,有機化学IIIを履修していることが望ましい.
テキスト・教科書
生物活性天然物の化学合成(森 謙治著:裳華房)
参考書
マクマリー 有機化学概説 問題の解き方 第7版 (英語版) (東京化学同人)
マクマリー 有機化学 第9版 上・中・下 (東京化学同人)

「生物活性天然物の化学合成  生体機能分子をどうつくるか」 森謙治著 裳華房
成績評価の方法
学期末の試験により評価する.(100%)

過去の成績分布
2020; S %、A %、B %、C %、D %、E %
教員から一言
有機合成化学では,実践を意識した合成を学びます.机上ではできることになっている反応だけでは,実際に目的物を作ることはできないです.知識と現実のギャップを机上の学習だけで埋めることはできないですが,そこを理解しておくことは,実践力を付ける第一歩です.
キーワード
有機化学,生理活性物質,(生体機能分子),生体物質
オフィスアワー
メールで対応します.
備考1
実際の多段階有機合成を意識して話をします.実践や実用に興味がない方には不向きです.
備考2
新型コロナウイルス感染拡大の影響によるシラバスの変更については、本科目のクラスルームから確認してください。
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/02/08 15:40:38