科目名[英文名] | |||||
生物相関学 [Molecular Mechanism of Bio-interaction] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01bn2018 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
鈴木 丈詞, 佐藤 令一 [SUZUKI Takeshi] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
前半(第1回〜第7回)は佐藤、後半(第8回〜第14回)は鈴木が担当します。第15回はテスト(佐藤担当分と鈴木担当分)の予定です。講義はハイブリッド(対面+Zoom)になる可能性があります。その場合、佐藤担当分と鈴木担当分それぞれのZoomアドレスはグーグルクラスルームで確認してください。クラスルームコードは「y75apvu」です。 生物は互いに影響しつつ、かつせめぎ合いながら、それぞれの生命を育んでいる。その関係と仕組みを深く理解することから、様々な哲学が生まれるとともに新しい病害虫防除の方法が見い出せるはずである。 前半の講義(佐藤担当)では、微生物と宿主(ヒトや昆虫)との間に見られる絶妙な攻防と、それらを実現している、あるいはそれらに関与する、分子と機構について、また、動物による雌雄や食物の探索・認識の分子機構について紹介する。 後半の講義(鈴木担当)では、生物の環境応答について、異なる階層性に立ち、物理量を通して理解を深める。また、遺伝子と環境の相互作用が織りなす生物の表現型可塑性について紹介する。 |
到達基準 |
前半では、応用生物科学科のディプローマポリシーにある「生物個体間相互作用と共存様式」に関連した題材を取り上げ、生物個体が細胞上あるいは細胞内に持つ、あるいは細胞外に生産する、タンパク質を中心とした分子の機能で「微生物と宿主(ヒトや昆虫)との攻防」「動物による雌雄や食物の探索・認識」が説明できるようになることを到達基準とする。 後半では、応用生物科学科のディプローマポリシーにある「分子、細胞、個体から生物群集の活動、相互作用にいたる一連の生命現象と生物機能」に関連した題材を取り上げ、植物生産や病害虫防除に資する基礎的知見を身に付けるとともに、生物の環境応答を生理学および分子生物学的側面から説明できるようになることを到達基準とする。 本学科HPの3つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/department/agriculture/bio/curriculum.html |
授業内容 |
その1(佐藤) 第1〜2回 病原細菌はなぜ病気を引き起こせるか 第1回 毒素、分子機械BT毒素の構造と機能・作用機構 第2回 毒素科学技術の応用 接着因子、侵入因子、生体防御打破因子 第3〜4回 動物は非病原性細菌に何故負けないのか 第3回 宿主の生体防御機構 と 蛋白質の特異的な認識(結合)の原理 第4回 自然免疫が監視する微生物が持つ分子(パターン認識とパターン認識分子) 昆虫の細胞性免疫ーノジュール形成反応ー 第5〜7回 匂い、フェロモン、味の受容と認識の分子機構 第5回 哺乳類の匂いと味の受容・認識機構 第6回 昆虫の匂いとフェロモンの受容機構 第7回 昆虫の味の受容機構 その2(鈴木) 第8回 生命の階層性 第9回 国際単位系(SI) 第10回 環境の物理量 第11回 植物の環境応答I 第12回 植物の環境応答II 第13回 動物の環境応答と表現型の可塑性 第14回 カンブリア紀の爆発の謎 第15回 総まとめ、および試験 |
履修条件・関連項目 |
生物化学1、2、分子生物学1、2、細胞生物化学、遺伝学 を履修済みであることが望ましい。また、本学の標準時間数に準ずる時間で、予習・復習(授業外学習)をすること。 |
テキスト・教科書 |
プリントやスライド資料を配布する。 |
参考書 |
高橋信孝 等共著 「生理活性天然物化学」 東京大学出版会、本田武司 著 「病気と細菌毒素」 化学同人、内山竹彦ら編「生物間の攻撃と防御の蛋白質」共立出版、渡邊治雄編「細菌感染の分子医学その新展開」羊土社、日本化学会編「味と匂いの分子認識」学会出版センター、勝部幸輝ら監修「タンパク質の構造入門」教育社,産業技術総合研究所訳・監修「国際単位系(SI)国際文書第8版(2006)」https://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf,古在豊樹ら編「最新施設園芸学」朝倉書店,富岡憲治ら著「時間生物学の基礎」裳華房,スコット F. ギルバード/デイビット・イーペル著(正木進三ら訳)「生態進化発生学」東海大学出版,アンドリュー・パーカー著(渡辺正隆・今西康子訳)「眼の誕生」草思社 |
成績評価の方法 |
前半と後半それぞれを50%として評価する。「到達基準」に示された「説明できるようになるべき項目」に関して、基本となる用語および概念の理解度を評価する。 前半(佐藤分) 試験100%. 後半(鈴木分) 試験100%. なお、成績分布の2019年の例は、履修登録者46名(試験を受けなかったもの1名を含む)、S:8.7%, A:19.6%, B:39.1%, C:26.1%, D:6.5% です。 |
教員から一言 |
この分野の研究の話を聞きたい人はメールでご連絡ください。 |
キーワード |
病原細菌、毒素、受容体、光、環境応答、エコ-エボ-デボ |
オフィスアワー |
随時可能。e-mailで連絡して、小金井キャンパスBASE本館(鈴木:420号室)まで来てください。 |
備考1 |
e-mail: 佐藤:ryoichi@cc.tuat.ac.jp 鈴木:tszk@cc.tuat.ac.jp |
備考2 |
参照ホームページ |
佐藤 http://www.tuat.ac.jp/~rsatolab/ , 鈴木 http://web.tuat.ac.jp/~tszk/ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/02/07 15:40:24 |