科目名[英文名]
応用生物科学専門実験Ⅰ   [Laboratory Work of Applied Biological Science Ⅰ]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01bn2039
責任教員 [ローマ字表記]
小松 健, 好田 正   [KOMATSU Ken, YOSHIDA Tadashi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
Aクラス:タンパク質・酵素に関する実験。分子生物学の研究手法として、現在広く用いられているグルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)を材料として、タンパク質・酵素の取り扱い法の基礎を習得する。
Bクラス:天然物有機化学実験。低分子量の天然有機化合物の抽出、精製、単離、構造決定(機器分析)、定性・定量分析、有機合成反応についての基本操作を習得する。
到達基準
生化学および天然物有機化学実験に関する経験を深め、これら実験を安全に行う技術を習得する。
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
Aクラス:
1. 大腸菌によってGSTを生産させる。
2. アフィニティークロマトグラフィーによってGSTを精製する。
3. 酵素活性およびタンパク質量を測定し、各精製段階における比活性を求める。
4. 精製したタンパク質の純度および分子量をSDS-PAGEで確認する。
5. イムノブロッティングの手法によってGSTを検出する。

Bクラス:
1.有機化合物の抽出、精製
生物材料を有機溶媒で抽出し、液々分配やクロマトグラフィーにより精製し、目的成分を単離する。また、成分を薄層クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーなどにより分析する。
2.有機化合物の構造決定
単離した物質について各種機器分析(核磁気共鳴分光法(NMR)、質量分析(MS)、赤外分光法(IR)を行い、スペクトルを解析してその構造を決定する。
3.有機合成反応
一般的な有機合成反応を行い、生理活性物質などの合成や誘導体の調製を行う。
履修条件・関連項目
履修条件は備考の欄を参照.。Bクラス:有機化学1,2、分析化学1,2、天然物有機化学など
必要な学習時間は、本学の標準時間数に準ずる。
テキスト・教科書
「新版 続・実験を安全に行うために」(化学同人)
参考書
Bクラス:「有機化合物のスペクトルによる同定法」(東京化学同人)
成績評価の方法
レポート100%により評価する。レポートの未提出は厳しく減点・あるいは単位取り消しとなる。なお、1/3以上の欠席には単位を与えない。
教員から一言
実験操作は一つ一つ意味があります。各自よく予習をして、何故その操作を行うかよく理解してから実験を行い、確実に実験技術を習得してください。
キーワード
Bクラス:天然物有機化合物、生理活性物質、機器分析、構造決定、核磁気共鳴
オフィスアワー
質問等は実験中随時受け付けるが、それ以外の時間の場合はE-mailにて予定を確認すること。
備考1
実験の履修に関しては、施設・設備の制約から2クラスに分けます。
実験の履修には、2年次前期終了時点で次の条件を満たしていなければなりません。
1)全学共通教育科目を25単位以上、ただしTATⅡ科目を12単位以上(化学実験、生物学実験は必修)、リテラシーは5単位以上を履修していること。
2)学科専門科目は、18単位以上を修得していること。
備考2
【新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。】
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/21 14:26:09