科目名[英文名]
生体高分子化学   [Biopolymer Chemistry]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01bn3020
責任教員 [ローマ字表記]
宮田 真路   [MIYATA Shinji]
所属 農学部附属硬蛋白質利用研究施設 研究室 硬202  メールアドレス

概要
[概要]生物は、生物を特徴づけるさまざまな物質によって構成されている。本講義では、生物を構成する分子のうち代表的な高分子である核酸、タンパク質、糖鎖について、その構造や種類を学ぶ。講義序盤では、核酸がもつ遺伝情報の発現に関する最近の知見を学習する。講義中盤では、遺伝情報に基づいてつくられたタンパク質が成熟する過程における翻訳後修飾について学習する。特にタンパク質上の糖鎖修飾に関してその機能と多様性を学習する。講義終盤では、タンパク質と糖鎖から構成される細胞外マトリックスの構造と機能に関して、最新の話題を含め詳細に論ずることで、理解を深める。
[カリキュラムにおける位置づけ]本講義は、学科共通科目として、生化学を基礎としたトピックを論ずる。
到達基準
・タンパク質の構造に関する生化学や解析法を学び、生体における役割について説明できるようになる。
・糖鎖の構造および種類を理解し、生体内における糖鎖の機能や役割および疾患との関連について説明できるようになる。
・動物細胞の働きを理解するうえで重要な細胞膜および細胞外マトリックスについて、構成する主な物質や、生体内における機能について説明できるようになる。
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:(B)
履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1) 核における遺伝情報の保管
2) エピジェネティックな転写の制御機構
3) mRNAの成熟とスプライシング
4) リボソームにおけるタンパク質の翻訳とフォールディング
5) タンパク質のフォールディング異常と小胞体ストレス応答
6) タンパク質機能のレドックス制御
7) 糖鎖の基本構造、タンパク質品質管理における糖鎖の役割
8) ゴルジ体における糖鎖修飾の多様性
9) 糖鎖の生合成と分解:その異常と疾患
10) 細胞間相互作用における糖鎖の機能
11) 細胞外マトリックスの基礎
12) プロテオグリカンの生合成と生体における機能
13) ヒアルロン酸の生合成と生体における機能
14) コラーゲンの生合成と生体における機能
15) 神経系における細胞外マトリックス分子の機能
履修条件・関連項目
授業時間に加え、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。
テキスト・教科書
講義中に配布した資料を、適宜用いる。
参考書
Essential細胞生物学
コールドスプリングハーバー糖鎖生物学
成績評価の方法
講義への取り組み(小テストを行う場合もある)(30%)およびレポート(70%)によって評価する。
教員から一言
この科目が、皆さんの将来の研究に役立つことを願っています。
キーワード
タンパク質、糖鎖、細胞外マトリックス
オフィスアワー
メールなどで予約していただければ、随時対応します。
備考1
備考2
参照ホームページ
https://sites.google.com/go.tuat.ac.jp/miyatalab
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/04 19:10:42