科目名[英文名]
食品化学Ⅱ   [Food Chemistry Ⅱ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01bn3023
責任教員 [ローマ字表記]
好田 正   [YOSHIDA Tadashi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
食品の品質や保存性に大きな影響を与える水分の役割について述べるとともに、食品の主要な構成成分である糖質の化学、食品として重要な糖の種々の反応を学ぶ。脂質については、脂質の化学、油脂の酸化や加熱による変化、油脂の結晶化、および物理的・化学的処理、乳化と界面活性剤を考える。また、食品の固さや粘弾性等の評価方法を述べる。
到達基準
食品化学Iに引き続き、食品の主要成分である水分、糖質および脂質の化学や機能、食品成分としての役割、食品物性の評価方法について学び、種々の食品化学的現象を多面的に理解、説明できることを目的とする。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1.食品の水分の重要性を水の量的、質的側面から把握する。(授業回数2回)
食品の水分の形態と吸着現象
水分活性と食品保蔵

2.油脂の酸化や加熱による変化の実体をとらえるとともに、その防止法を考える。(授業回数6回)
油脂の物理的性質の重要性を認識する。
食品中の脂質の特徴
油脂の自動酸化と酸敗
油脂の加熱による変化
選択的水素添加とエステル交換反応
油脂の多形現象

3.単糖から多糖までの糖の特性を食品化学的に考える。(授業回数5回)
食品中の糖質の特徴
単糖、糖アルコールの構造と特性
オリゴ糖の構造と機能
多糖の構造と特性
難消化性多糖の構造と機能

4.食品の物性の大切さを認識し、その評価法を実例を通して学ぶ。(授業回数2回)
食品の品質と物性評価(1)
食品の品質と物性評価(2)
履修条件・関連項目
食品化学Iの履修をすすめる。関連科目には、食品製造学、食品衛生学、食品工学がある。
授業時間30時間に加え、本学の標準時間数に準ずる学習時間を使って事前配布されたプリントの内容を予習し、授業内容を復習すること。
テキスト・教科書
毎回プリントを配布する。
参考書
O. R. Fennema, ed., “Food Chemistry”, 3rd ed., Marcel Deker, Inc. (1996).
J. M. deMan, “Principles of Food Chemistry”, 2nd ed., van Nostrand Reinhold (1990).
鬼頭誠,佐々木隆造編 食品化学 文永堂出版 (1992)
松野隆一,矢野俊正編 食品物理化学 文永堂出版 (1996)
成績評価の方法
小試験(3回)および期末試験。小試験を3割、期末試験を7割の比率の得点として成績を評価する。試験は各単元が終了した際に、講義時間中にその都度実施する。1/3以上欠席したら単位を与えない。

年によって変動はあるが一般的な成績の分布は、S(10%)、A(50%)、B(25%)、C(15%)、D(若干)程度である。
教員から一言
食品メーカーで食品開発や食品製造等の仕事に就きたい学生には履修を勧めます。単に食品に興味のある学生にとっても役に立つと思います。
キーワード
水分、脂質、糖質、食品化学、食品加工・貯蔵
オフィスアワー
オフィスアワーは、昼休み時間。メールで予約を取ること。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/11 13:16:22