科目名[英文名] | |||||
栄養化学 [Nutritional Chemistry] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01bn3024 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
三浦 豊 [MIURA Yutaka] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
食品成分(栄養素・非栄養素)の化学的性質と、哺乳動物、特にヒトにおける食品成分の代謝と栄養効果について健康との関係で学ぶ。 食と健康は密接に関連している。近年では、既知の栄養素(タンパク質・アミノ酸、脂肪酸、ビタミンなど)に、今まで知られていなかった新しい機能が見出されつつある。一方、これまでは生命の維持に必ずしも必要ではなかったことから、その機能にあまり注意が向けられていなかった食品中の非栄養成分(繊維、色素、呈味の成分など)にも健康増進作用、病気の予防や軽減作用のあることが明らかにされつつある。 健康の維持には、まずバランスのよい栄養素の摂取が基本であり、そのためには基礎となる栄養学を修得する必要がある。これらの知識は新たな食品の創成にも役立つと考えられる。 本科目は学科専門科目に位置付けられる科目である。 |
到達基準 |
栄養学の基礎として、食品中の栄養素・非栄養素の種類、化学構造、摂取した際の消化・吸収過程、生体内での代謝に関して、全体像が把握できるようになることが目標である。 『本科目のディプロマ・ポリシーの観点:本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/』 |
授業内容 |
第1回:イントロダクション、栄養と食品 講義目的の概要説明とイントロダクションを行い、その後、栄養と食品について概説する。 第2回:食品の機能 食品を摂取することで生体に起きうる影響について、食品が持つ3つの機能の観点から説明する。 第3回:食品・栄養・健康の関連 食品と健康の関連について講義する。食品を摂取することと健康維持の関連を詳しく解説する。 第4回:体の構成と機能 食品の機能を理解するために必要な体の構成とその機能について解説する。 第5回:栄養素の消化と吸収 摂取した食品が消化・吸収される過程について、消化管の構造と機能を中心に解説する。 第6回:食事摂取基準について 健康な食生活を行うために作成されている食事摂取基準について、その策定の意図、策定のための科学的根拠を解説する。 第7回:糖質の代謝・栄養機能 食品中の糖質の構造と消化・吸収過程、吸収後の代謝経路とその調節機構を解説する。 第8回:タンパク質、アミノ酸の代謝・栄養機能 食品中のアミノ酸、ペプチド、タンパク質の構造と消化・吸収過程、さらにアミノ酸代謝を解説する。 第9回:脂質の代謝・栄養機能1 食品中の脂質成分の構造、消化・吸収過程を解説する。 第10回:脂質の代謝・栄養機能2 体内での脂質代謝とその調節機構について解説する。 第11回:水溶性ビタミンの栄養機能 食品中の水溶性ビタミンについて、その構造、機能を解説する。 第12回:脂溶性ビタミンの栄養機能 食品中の脂溶性ビタミンについて、その構造、機能を解説する。 第13回:無機質の栄養機能 食品中の無機質について、その種類と機能を解説する。 第14回:非栄養素の生理機能 食品中の色素や香り成分などに代表される非栄養素について、その種類や機能を解説する。 第15回:まとめと総括 講義内容をまとめ、総括する。 期末試験 記述式の筆記試験を実施する。 |
履修条件・関連項目 |
生物化学1〜3、食品化学1などを履習していることが望ましい。 授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
健康栄養学 ―健康科学としての栄養生理科学ー 小田裕昭他編、共立出版、 講義中に配布するプリント |
参考書 |
コンパクト栄養学改訂第2版。ヒューマンニュートリション第10版 |
成績評価の方法 |
講義への取り組み状況(10%)及び最終試験(90%)により評価する。 |
教員から一言 |
自分の食生活を見直す一助になることを期待します。 |
キーワード |
栄養素と非栄養素,炭水化物,脂質,タンパク質・アミノ酸,生活習慣病 |
オフィスアワー |
オフィスアワーは、授業のある日の昼休み |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
英語 |
更新日付 |
2022/01/27 22:02:09 |