科目名[英文名]
有機化学   [Organic Chemistry]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01ch2002b
責任教員 [ローマ字表記]
芳賀 尚樹   [HAGA Naoki]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
この科目は,全学共通教育科目の自然科学系基礎科目に位置付けられる.
理系の学部生が習得すべき最低限必要な有機化学の基礎知識と考え方を学ぶ.
膨大な量の有機化学を官能基によって分類し,各官能基の性質と反応を解説する.
到達基準
指定した教科書の内容をを理解することで,理科系の大学生が必要とする必要最小限の実力を身につけることができる.
具体的な到達基準としては,配布する演習問題を,解答を見ないで50%以上解答できるようにすること,さらに中間試験と期末試験で70%以上正解すること.
ディプロマ・ポリシーの観点として,本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照のこと. https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
教科書を次の順番で講義する.

1.  第1章  有機反応とは
2.  第2章  有機化合物の分類と命名法
3.  第3章  アルカンと環状アルカン―ラジカル反応
4.  第4章  アルケンとアルキン
5.  第5章  立体異性体
6.  第6章  芳香族化合物(1)
7.  第6章  芳香族化合物(2)
8.  まとめ(中間試験)
9.  第8章  ハロアルカンの反応―SN1, SN2, E1, E2反応(1)
10. 第8章  ハロアルカンの反応―SN1, SN2, E1, E2反応(2)
11. 第9章  カルボニル化合物I―炭素-炭素結合生成反応(1)
12. 第9章  カルボニル化合物I―炭素-炭素結合生成反応(2)
13. 第10章 カルボニル化合物II―カルボン酸とその誘導体
14. 第11章 アルコール,フェノール,エーテル,およびエポキシド
15. 第12章 アミンとその誘導体―窒素を含む化合物
16. まとめ(期末試験)

次の点に注意すること.

(1)第1章の一部は,第9章にまわします.
(2)第7章「酸化と還元」は分割して,第4章,第9章,第11章に組み入れます.
(3)第13章「身のまわりの有機化学製品」は応用編ですので,この講義では扱いません.
(4)演習問題と解答は,Classroom に載せます.
(5)補足資料を使う場合も Classroom に載せます.
履修条件・関連項目
高等学校の化学(化学基礎と化学)を十分に理解していることを必須とする.
この科目は,予習することを必要としない代わりに,復習に重点を置くこと.
授業外学習時間は,標準の60時間以上必要である.
教科書と講義資料の内容をノートに整理して反復学習することで,授業内容を十分に理解すること.
有機化学の習得には演習が不可欠なので,配布する演習問題を数多くこなして理解を確実にすること.
テキスト・教科書
大嶌幸一郎 著 「基礎有機化学,第2版」,東京化学同人,ISBN: 978-4-8079-0718-2,2,400円
初回の講義までに必ず購入して下さい.生協にあります.
参考書
(1)R.T.Morrison, R.N.Boyd 著,中西・黒田・中平 訳
「モリソン・ボイド 有機化学(上・中・下)」第6版,東京化学同人,各5,500円

(2)「HGS分子模型」A型セット,C型セット,丸善,1,400円(A型セット),4,000円(C型セット)
成績評価の方法
中間試験(50%)と期末試験(50%)の成績のみで評価します.レポートや出席点などはありません.追試験・再試験は,特別な配慮の必要が認められた場合を除き,実施しません.
過去のおよその成績分布:S 5%, A 15%, B 20%, C 25%, D 35%
教員から一言
キーワード
有機化合物,官能基,化学構造,立体化学,有機化学反応,反応機構
オフィスアワー
可能な限りいつでも対応します.メールでの質問は,適切な解答が難しいので,出来るだけ避けてください.
備考1
En学科では,2年次後学期の「物質生化学」,3年次前学期の「環境資源有機化学」と「代謝生化学」はこの授業が基礎になるので.履修することを強く推奨します.
備考2
必ず学科で指定されたクラス(Bクラス)を受講すること.再履修でも同様.
Aクラスの受講は認めない.

参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/02/21 15:35:46