科目名[英文名] | |||||
環境毒性学 [Environmental Toxicology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01en2037 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
渡邉 泉 [WATANABE Izumi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
比較的新しい複合分野である環境毒性学の概論を講義する。環境毒性学は、環境中に放出される化学物質の動態から、生体毒性、生態影響まで幅広い分野をカバーしている。しかし、その方法論さえ未だ議論の対象となっているのが現状である。本講義は、環境毒性学を成立させた環境問題全体の把握から、毒性学の基礎、化学物質汚染の事例を概説する。本講義を通じて、個人個人が環境問題について考える「基礎」の涵養を目的とする。 本科目は学科専門科目として位置づけられ、環境資源科学に求められる現実環境での生物と化学物質の正負の影響を理解することになる。 |
到達基準 |
環境と資源問題、なかでも化学物質と生物の問題に関して基本的な知識を理解し、問題意識をもつことができる。 また、人類が直面する食料・生命・資源・環境問題に関わる自然科学研究の理解のため、科学的に思考する素養を身につけることができる。 ディプロマ・ポリシーの観点 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照のこと https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
1. 環境毒性学とは? 2. 毒性学の中の環境毒性 3. 環境問題概論1 地域の環境問題 4. 環境問題概論2 地球環境問題 5. 環境問題概論3 化学物質と環境問題 6. 環境問題概論4 環境汚染の歴史 7. 毒性学概論1 毒とは? 8. 毒性学概論2 毒性学の基本項目 9. 毒性学概論3 毒の歴史 10. 毒性学概論4 毒性の発現メカニズム 11. 汚染物質各論1 農薬・有機化合物 12. 汚染物質各論2 重金属・無機物質 13. 汚染物質各論3 環境ホルモンほか 14. 公害事件 15. これからの環境毒性学 進行状況によって授業内容を修正する可能性がある |
履修条件・関連項目 |
各自に応じた適当な予習・復習時間を設ける。本科目は比較的新しい学問分野であるため、予習の比重は重くなくて良いが、シラバスを参考に教科書で関係のある箇所をチェックする。 必要な学習時間は各自で考慮し、確保する。ここで、必要な学習時間は本学の標準時間数に準ずる。 |
テキスト・教科書 |
朝倉書店「環境毒性学」渡邉・久野編 |
参考書 |
参考テキスト:中央公論新社「重金属のはなし」渡邉 また、話題に適した参考書を随時、紹介する |
成績評価の方法 |
講義中盤に提示するテーマに関するレポート(7月中旬締め切り)70% 毎講義の最後に示す「問い」の回答30% |
教員から一言 |
いまだ確立されていない分野です。環境毒性学そのものの他に、基礎となる環境問題の理解に必要な背景の紹介に、大きく時間を割きます。注意して履修して下さい。これらの内容は、現在の地球で起きている、またマスコミで取り上げられる「環境問題」「汚染」に対して、各自が意見をもつベースとなる重要なパーツとなると考えています。大切なのは自分で考え始めることです。本講義での知見が足がかりになることを期待しています。 |
キーワード |
化学物質管理、地球環境問題、生態系保全、毒、公害 |
オフィスアワー |
毎週火曜日午后(4限を除く) 質問に関しては毎回の講義後の問いと併記して提出。回答は適宜、講義に盛り込み行う。質問はメールでも受け付ける。 |
備考1 |
新型コロナの状況による変更は、随時、Classroomにて連絡します。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/01/21 13:38:51 |