科目名[英文名] | |||||
エコマテリアル学 [Ecomaterial Sciences] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01en2040 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
近江 正陽, 瓦田 研介 [OMI Masaharu, KAWARADA Kensuke] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
持続可能な社会の実現が求められている。エコマテリアルとは、性能を最大化してコストを最小化するという従来の材料設計法に加え、生産、使用、リサイクル、廃棄の全過程(ライフサイクル)を通じて、環境負荷を最小にする物質・材料のことである。本講義では、基礎編として、エコマテリアルを設計するために必要な考え方を総合的、多面的に解説する。また、応用編では、現在エコマテリアルとして考えられている材料(主に木材・木質資源から製造される材料やプラスチック材料など)の特性について解説する。なお、本講義は資源のマテリアル利用における設計、製造等における考え方の基礎的な位置づけとなる講義である。 目標 様々な環境問題がとりまくなか、環境に配慮した材料(エコマテリアル)の基本的な考え方と、材料の目指すべき方向性について理解する。 なお、本科目は実務家科目になります。担当教員(瓦田)は地方公設試において民間企業への技術指導等の経験があり、授業ではその体験に基づいた内容の講義を行う。 |
到達基準 |
材料や物質の多面性、特に性能の追求と環境負荷の関係を理解する。さらに、再生可能資源である木質資源の改良方法と環境について理解できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
瓦田担当 第1回 エコマテリアルとは(1) エコマテリアル化の評価方法 第2回 エコマテリアルとは(2) 省資源と省エネルギー・生体安全性 第3回 エコマテリアルとは(3) リサイクル・環境浄化 第4回 森林資源と木質バイオマス 第5回 森林・林業・木材産業と持続可能な開発目標(SDGs) 第6回 木材製品利用によるCO2削減効果 第7回 環境影響評価の方法 -ライフサイクルアセスメント- 近江担当 第8回 イントロダクション -エコマテリアルの考え方- 第9回 木質資源のリサイクル(1) カスケード型利用 第10回 木質資源のリサイクル(2) パーティクルボード 第11回 木質資源の高耐久化(1) 木材の劣化と高耐久化法の概要 第12回 木質資源の高耐久化(2) 高耐久化の評価方法 第13回 木質資源の高耐久化(2) 複合化処理 第14回 木質資源の高耐久化(3) 化学修飾(エステル化) 第15回 木質資源のの高耐久化(4) 化学修飾(エーテル化・アセタール化) |
履修条件・関連項目 |
本講義は学科専門科目に区分される選択科目である。 授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。 関連科目:森林資源科学、森林資源利用学、ライフサイクルアセスメント |
テキスト・教科書 |
資料を配付する。 |
参考書 |
未踏科学技術協会 エコマテリアル研究会監修 「エコマテリアル学 基礎と応用」日科技連 鈴木・徳田・作野編 「木質資源材料」 海青社 |
成績評価の方法 |
期末に各教員担当分の試験を行い、平常点20点、試験80点として、各担当教員の結果を総合(平均)して評価し、60点以上を合格とする。 |
教員から一言 |
今日の地球温暖化や大気汚染等の環境問題の上流には、資源問題や材料製造の問題がある。エコマテリアルの実情と考え方(「エコマテリアル設計の17箇条」)が環境問題解決の一つの方法であることを理解して欲しい。 |
キーワード |
エコマテリアル 循環型社会 環境負荷 木質材料 複合化加工 化学修飾 |
オフィスアワー |
月曜日 13時〜17時としますが、来訪の際はメールなどで連絡することが望ましい。 |
備考1 |
瓦田担当分は集中講義で行います。開講の日時については掲示等に注意してください。 |
備考2 |
過去の成績分布は以下の通り: H27(2015) S 25%, A 52%, B 18%, C 5%, D 0% H28(2016) S 10%, A 26%, B 38%, C 15%, D 12% H29(2017) S 5%, A 41%, B 24%, C 18%, D 0% H30(2018) S 6%, A 21%, B 30%, C 27%, D 15% R1(2019) S 10%, A 37%, B 38%, C 12, D 3% R2(2020) S 13%, A 41%, B 34%, C 6, D 6% |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/01/12 12:45:00 |