科目名[英文名] | |||||
資源高分子物理学 [Polymer Physics for Natural Resources] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01en3016 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
四方 俊幸 [SHIKATA Toshiyuki] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
我々が日常生活を便利に送ることができるのは、優れた力学的・熱的性質を持つ多くの高分子物質が存在するからである。この講義では、高分子物質が有する(低分子物質では決して見られない)特異な力学的・熱的性質を理解するために、粘弾性とガラス転移現象について解説する。さらに、高分子物質が示す極めつけの性質であるゴム弾性の理解を目指す。この科目は、環境と資源について議論をする際に極めて重要な高分子物質の物理的性質を理解するための基礎科目に位置づけられる。 |
到達基準 |
本学農学部のディプロマポリシーに従い、次の3点を到達基準とする。 1粘弾性の基本概念を理解できる。 2高分子物質の熱的性質を理解できる。 3ゴム弾性を理解できる。 ディプロマ・ポリシーの観点として,本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照のこと. https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
以下の項目を14回の講義で解説し、15回目の講義時間に試験を行う。 1 粘弾性入門 2 ひずみ,ひずみ速度,応力,弾性率,粘性率の定義 3 静的測定と動的測定 4 力学模型 5 緩和スペクトル 6 重要な粘弾性パラメータ 7 高分子の粘弾性(温度‐時間換算則) 8 高分子の粘弾性(Andrade式,Vogel-Fulcher式,Williams-Landel-Ferry式) 9 高分子の粘弾性(分子量依存性) 10 高分子のガラス転移現象 11 高分子の熱的性質を支配する因子 12 ゴム弾性の熱力学 13 ゴム弾性の統計力学 14 まとめ 15 試験 |
履修条件・関連項目 |
力学と熱力学について一般的な知識を有していることが望ましいが、必要に応じてその都度解説を行う。授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
特になし。 |
参考書 |
特になし。 |
成績評価の方法 |
宿題レポート(50%)、試験(50%) |
教員から一言 |
粘弾性現象の面白さを味わってもらいたい。 |
キーワード |
粘弾性、レオロジー、高分子、ガラス転移、ゴム弾性 |
オフィスアワー |
初回の講義で連絡する。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/03/07 9:03:47 |