科目名[英文名] | |||||
環境資源有機化学 [Organic Chemistry for Environmental Science] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01en3017 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
芳賀 尚樹 [HAGA Naoki] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
この科目は,環境資源科学科の学科基礎科目に位置付けられる. 官能基にしたがった有機化学から,反応にしたがった有機化学に目を転じ,有機反応の機構を分子のレベルで理解する.膨大な種類の有機化学反応を数種類に分類して,有機反応機構(すなわち素反応)を詳細に,徹底的に学習する. |
到達基準 |
反応の種類にしたがって分類した有機化学を学ぶことを通して,有機反応機構を理解することができる. 具体的な到達基準としては,教科書の演習問題を,解答を見ないで50%以上解答できるようにすること,さらに中間試験と期末試験で70%以上正解すること. ディプロマ・ポリシーの観点として,本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照のこと. https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
1. 化学結合と分子構造(1) 2. 化学結合と分子構造(2) 3. 酸と塩基 4. 有機反応の表し方 5. 求核置換と脱離反応(1) 6. 求核置換と脱離反応(2) 7. 付加反応と付加脱離型置換反応(1) 8. まとめ(中間試験) 9. 付加反応と付加脱離型置換反応(2) 10.エノールとエノラートの反応 11.転位反応(1) 12.転位反応(2) 13.反応選択性(1) 14.反応選択性(2) 15.ラジカル反応 16.まとめ(期末試験) |
履修条件・関連項目 |
2年次前学期に開講される全学共通教育科目である「有機化学」を履修していることを,必須条件とする. この科目は,予習することを必要としない代わりに,復習に重点を置くこと. 授業外学習時間は,標準の60時間以上必要である. 教科書と講義資料の内容をノートに整理することに加え,演習問題を数多くこなして理解を確実にすること. |
テキスト・教科書 |
奥山格・杉村高志 著 「電子の動きでみる有機反応のしくみ」,東京化学同人.2,400円 教科書は,生協で購入できます.初回の講義までに必ず入手しておくこと. |
参考書 |
(1)大嶌幸一郎 著 「基礎有機化学,第2版」,東京化学同人,2,400円 (2)P.Sykes 著/久保田尚志 訳 「有機反応機構,第5版」,東京化学同人,4,200円 (3)R.T.Morrison, R.N.Boyd 著,中西・黒田・中平 訳 「モリソン・ボイド 有機化学(上・中・下)」第6版,東京化学同人,各5,500円 (4)奥山格 著 「有機反応機構ワークブック」,丸善出版,880円 |
成績評価の方法 |
中間試験(50%)と期末試験(50%)の成績で評価します.レポート提出による試験の代替えや,追・再試験は一切実施しません. |
教員から一言 |
この授業にきちんと取り組めば,2年次の有機化学からさらに一段上の水準で反応機構を理解できるようになります.さらに,有機化合物の反応式を見て,それがどのような機構で進行するのかを考えて予想する習慣が身につけられます.この習慣は,基礎化学ばかりでなく環境資源のような応用問題を考えるときでも普遍的に役に立つはずです. |
キーワード |
有機反応,反応機構,電子の流れ,極性反応,ラジカル反応 |
オフィスアワー |
可能な限り,いつでも対応する.メールでの質問は不可. |
備考1 |
教科書は演習問題と解答が充実しているので,自習に適しています.積極的に取り組んで下さい. |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/02/02 17:23:48 |