科目名[英文名]
環境植物学   [Environmental Botany]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01en3048
責任教員 [ローマ字表記]
伊豆田 猛, 渡辺 誠   [IZUTA Takeshi, WATANABE Makoto]
所属 農学部 研究室 5号館307号室  メールアドレス

概要
本講義は、環境資源科学科の学科専門科目である。
この講義では、植物に対する環境ストレスの影響をわかりやすく説明します。特に、オゾンなどのガス状大気汚染物質、酸性降下物による土壌酸性化・窒素沈着、地球温暖化などの環境ストレスが農作物や樹木などに及ぼす影響を概説します。講義前と講義後に講義で使用するスライドなどをPDFファイルにして、ホームページ(http://www.tuat.ac.jp/~negitoro/)から配付しますので、予習と復習をやってください。なお、本科目には実務経験のある教員が担当する授業が含まれ、卒業論文で学ぶ論理展開と企業における業務の進め方の共通性について議論します。
到達基準
植物(農作物・樹木)の成長や光合成などの生理機能を理解し、それらに対する環境ストレスの影響を理解することができる。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1. 光化学オキシダントと植物 (1): 農作物に対するオゾンの影響
2. 光化学オキシダントと植物 (2): イネに対するオゾンの影響
3. 光化学オキシダントと植物 (3): 樹木に対するオゾンの影響
4. 酸性降下物と植物 (1): 樹木に対する酸性雨の影響
5. 酸性降下物と植物 (2): 樹木に対する酸性降下物による土壌酸性化の影響 (1)
6. 酸性降下物と植物 (3): 樹木に対する酸性降下物による土壌酸性化の影響 (2)
7. 森林生態系における窒素飽和 (1): 森林生態系における窒素飽和現象とその樹木影響
8. 森林生態系における窒素飽和 (2): 樹木に対する土壌への窒素負荷の影響
9. エアロゾルと植物 (1): 樹木に対するブラックカーボン粒子の影響
10. エアロゾルと植物 (2): 樹木に対する硫酸アンモニウム粒子の影響
11. 最新の研究紹介: 伊豆田研究室における最新の研究知見
12. 気候変動と植物
13. 高濃度CO2と植物
14. 環境植物学に関する最新の研究動向
15. 講義のまとめ
履修条件・関連項目
授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。

環境生物相関論 (後期, 伊豆田 猛・仲井まどか・渡邉 泉)
生態系生態学(後期, 渡邉 泉・渡辺 誠)
テキスト・教科書
テキストとして、講義で使用するスライドなどをPDFファイルにして、環境植物学のGoogle classroom (環境植物学_2021)から配付します。この講義資料を講義前に各自でダウンロードし、予習と復習をしてください。

教科書
大気環境と植物 (伊豆田 猛 編著, 朝倉書店)
木本植物の生理生態 (小池孝良・北尾光俊・市栄智明・渡辺 誠 編著, 共立出版)
参考書
植物と環境ストレス(伊豆田 猛 編著, コロナ社)
Air Pollution Impacts on Plants in East Asia (Ed. by Takeshi Izuta), Springer.
成績評価の方法
試験100% (学期末に実施する。授業で扱った内容を理解し、説明できることが評価のポイントとなる)
教員から一言
植物は人類の生命維持装置です。しかしながら、その植物は、人間活動に伴う環境ストレスから悪影響を受けています。私の講義を通して、植物に対する環境ストレスの影響を理解し、植物を守る方法をいっしょに考えてみましょう。
キーワード
植物,環境ストレス,ガス状大気汚染物質(オゾン),酸性降下物,窒素飽和, エアロゾル, 地球温暖化
オフィスアワー
毎週、火曜日の16時から17時までとしますが、来訪の際は事前にメールで連絡してください。
備考1
新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~negitoro/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/27 10:12:30